書籍評 桐野夏生

ハピネス 桐野夏生 著

投稿日:2016-06-03 更新日:

<あらすじ>
高級タワーマンションに暮らす岩見有紗は窒息寸前だ。ままならぬ子育て、しがらみに満ちたママ友との付き合い、海外出張中の夫:俊平からは離婚申し出、そして誰にも明かせない彼女自身の過去。軋んでいく人間関係を通じて、徐々に明らかとなるそれぞれの秘密。華やかな幸せの裏側に潜む悪意と空虚を暴き出す。

<感想>
ベイ・イースト・タワー(BET)とベイ・ウェスト・タワー(BWT)の2棟からなるベイタワーズマンションに賃貸で住む花奈ママこと岩見有紗は、BETに住んでおり、夫は海外赴任中。ママ友は、タワマンの中でも一等地と呼ばれるBWTの47階に住み夫は大手出版社勤務である、いぶママ。美雨ママこと洋子は、他のママ友と異なり、門前仲町のレンガ貼りのマンションに住む地元ッ子。他に、有紗の住むBETよりもランクが上とされるBWTに住む二児のママ:芽玖ママと、真恋ママが織りなす30代のママの話でした。
ふたりの子どもを育ててきた私としては、(十分にあり得る)と思いながら読みました。
最初は、花奈ママこと有紗の生き方にイラついたり、体裁ばかり気にする姿勢にムカついたりしたけれど、この小説がラストで有紗が成長していく姿が見えました。
東京に住んで、ブランドものに囲まれて、キレイでスタイルが良く、夫もエリート・・・どこから見ても幸せそうな家族も何かを抱えているし、見かけ、体裁だけを取り繕っても中身がなければ・・・ね。
自分はバレでいない、隠せていると思っていても、案外他人には、ひとの中身まで見えてたりする。
人として、魅力的なひとになりたいなと思いながら読みました。
子育てで苦しんでいる若いママ。
もしもこのblogを偶然でも読んでくれたら、伝えたい。
そんなの一瞬。ほんの数年。
ママ友のことで苦しむことはない。いなくてもやっていけます!
子育てを越えてきた私からの言葉(^o^)

-書籍評, 桐野夏生

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