書籍評 東野圭吾

夜明けの街で  東野圭吾 著

投稿日:2007-08-15 更新日:


20090507_690608<あらすじ>

幸福な家庭で起きた殺人事件。まもなく時効の時を迎える。
僕はその容疑者と不倫の恋に堕ちた―。
この恋はどこまで続くのだろうか。
不倫するやつなんて馬鹿だと思っていた。
ところが僕は、その台詞を自分に対して発しなければならなくなる。
ただし、その言葉の後に、こう続ける。
でも、どうしようもない時もある。
緊迫のカウントダウン、衝撃のラストシーン。著者渾身の最新長編小説。

<感想>
東野圭吾作品にしては珍しく、恋愛(不倫)を前面に出した一応ミステリー小説。
ラストの真相がわかるくだりは「東野圭吾らしさ」が出ていたけれど、
「渾身の・・・」と言うのは残念ながら過大広告だろう。
それでも、最後まで飽きさせずに読ませるところはさすがの東野圭吾。
彼の作品には80点以上の期待を入れて読んでしまうので、
どうしても辛口批評になってしまうが・・。
「不倫小説」として読んだ場合、主人公の渡部が40歳超の男にしては情けないほど子供っぽい。
故に魅力を感じない。ヒロインの秋葉が惹かれた理由もわからないからサラッと読んでしまう。
しかも、妻子を裏切っての不倫がこんなに上手くスムーズにできるワケがない。
奥さんも出来過ぎ。ま、夫婦のドロドロ・もめ事を入れるとStoryの主旨が変わってしまうから
「きれい事不倫恋愛」に終始したのだろうけれど。
不倫ものなら番外編の「新谷くんの話」の方が断然リアルで怖おもしろかった。
じゃぁ、「時効目前の事件ミステリー」で読ませるか?と言えばこれはもっと薄い。
最初から身内での事件だし、出てくる関係者も魅力がない。
と、文句ばかり書いてしまうが、ラストで秋葉がいい女で終わるところと
妻がとても頭のいい女だったと言うところで及第点としよう。
 

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