娼年  石田衣良 著

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<あらすじ>
恋愛にも大学生活にも退屈し、うつろな毎日を過ごしていたリョウ、20歳。だが、バイト先のバーにあらわれた会員制ボーイズクラブのオーナー・御堂静香から誘われ、とまどいながらも「娼夫」の仕事を始める。
やがてリョウは、さまざまな女性のなかにひそむ、欲望の不思議に魅せられいく・・。いくつものベッドで過ごした、ひと夏の光と影を鮮烈に描き出す、長編恋愛小説。

<感想>
「池袋ウエストゲートパーク」のドラマ化がきっかけとなり
人気の出た小説家=石田衣良。
小説家だがコピーライターの経緯がある為かTV露出も多い。
柔和なフェイスでハンサムである。
そんなワケで石田氏の小説を以前から1冊は読もうと考えていたのだが、
「池袋・・」は設定がティーンエイジなので、どうも食指が湧かず、
選んだのが「娼年」だった。
題名のごとく性愛小説だが官能的でなく全体に優しくて紗のかかったような、
透明な空気感の漂う作品だった。
今だから抵抗なくわかるが、20代ではわからない領域の性愛かなと思う。
でも、私には「一瞬の優しさ」は残酷と同じだ。
お金で買った時点で<優しさ>から遠のく気がする。
この小説に書かれてる事は、私には納得できなかった。

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