スローグッドバイ 石田衣良 著

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<あらすじ>
「涙を流さなくちゃ、始まらないことだってあるんだよ」。
恋人にひどく傷つけられ、泣けなくなった女の子。
彼女に青年の心は届くのか(「泣かない」)。
上手に別れるため最後にいちばんの思い出の場所へいく。
そんな「さよならデート」に出かけたふたりが見つけた答え―(「スローグッドバイ」)など普通の人たちの少しだけ特別な恋を綴った10篇。
出会いから別れまでの一瞬一瞬をやさしく描く傑作短篇集。

<感想>
私は石田衣良さんの雰囲気、声音が好きなので、
「スローグッドバイ」を読みながら、石田衣良氏を思い浮かべてしまった。
石田氏初の短編恋愛小説だったそうです(作者あとがきより)。
たしかに、こんなキレイな恋はないだろっと言いたくなるような
映画のような恋愛ばかりだけれど、穏やかな気持ちでスラスラと読めます。
キレイすぎる恋愛には感情移入できないのかあっさり読み終えてしまい
印象に残る短編も少なかったのだけれど、
タイトルの「スローグッドバイ」は少し切くなりました。
衝撃的な彼女の一言で「心の一部がしびれたまま」 ←この表現が好きです。

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