秋の花火 篠田節子 著

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<あらすじ>
彼の抱えた悲しみが、今、私の皮膚に伝わり、体の奥深くに染みこんできた一。
人生の秋を迎えた中年の男と女が、生と死を見すえつつ、深く静かに心を通わせる。
閉塞した日常に訪れる転機を、繊細な筆致で描く短編集。
表題作のほか、「観覧車」「ソリスト」「灯油の尽きるとき」「戦争の鴨たち」を収録。

<感想>
篠田節子さんの小説を読むのは久しぶり。
過去の読んだ作品から①福祉関係 ②クラッシック音楽関係 ③紛争地帯関係が得意分野だろうと思ったいたが、本書の短編5編はまさしく①~③を踏まえた短編となってる。
乗り切れずに読んだ作品もあるが「灯油の尽きるとき」は作品に入り込んで読めた。
5編を読んで根底に流れるのは、<その時>がすべてではない。
<そのとき>はけして嘘ではないけれど、真実でもないと言うことかと思う。
<秋>中年の男女のお話は他人事ではないな・・・

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