アンテナ 田口ランディ 著

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<あらすじ>
15年前、妹はなぜ忽然と消えたのか?
父は死に、母は宗教にのめり込み、弟は発狂した。
そして僕はSMの女王ナオミと出会い、
封印してきた性欲が決壊し急速に何かが変容し始めていた。

<感想>
前作品「コンセント」とコンセプトは同じだなっと言う感想。
今回は主人公が男。(「コンセント」は女)
妹が忽然と消えたと言う忌まわしい出来事を忘れることが出来ず、
悩み苦しむ家族(父・母・主人公の僕・そして弟の裕弥)。
忘れ去ることも葬りさることもできない妹の失踪事件を、
家族がどのような形で収めていくのか・・。
このあたりが「コンセント」より熟考されていて筋書きがいいなと思った。
ただ、それがナゼ性と関係するのか・・・?
ま、セックスを通して投影することが田口ランディの手法なんだろうけど、
もっと違う形はないのかな?っと思うのだ。
セックスを使う表現方法はもう使えないんじゃないかと思うだけに
これからの展開が楽しみな作家である。

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