BORGMAN *ボーグマン*

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2013年 / オランダ、ベルギー、デンマーク

監督:アレックス・ファン・バーメルダム

CAST:
ヤン・ベイブート、ハーデウィック・ミニス
イエルーン・ベルセバル、サーラ・ヒョルト・ディトレフセン

<STORY>
隠れ住む山中を追われ、逃走することになった謎の男ボーグマンたち。やがて閑静な高級住宅街にたどり着いたボーグマンは、裕福そうな一家の暮らす家にお風呂を貸して欲しいと頼み込むが、家の主人の怒りを買ってめった打ちにされてしまう。夫の暴力に驚き、傷ついたボーグマンに同情した妻マリーナは彼をこっそり離れへと招き、今夜だけだとお風呂と食事を与える。しかし、それを機にボーグマンは離れに居座り、マリーナや子どもたちをじわじわと支配していく。

<感想> 評価 ★3
イヤ~、なんとも感想の書きようがない映画でした。
面白くないワケじゃない。むしろ、興味はめっちゃ引かれる展開はします。
しかし、観れば観るほど謎ばかり増え続ける・・。
コレ、ネタバレなしで感想を書けそうにないので、危険以下ネタバレ危険します
とにかく何から何まで不条理な展開が続きます。
たとえば、豪邸の主人が拒否した浮浪者風のカミエル(ボーグマンと言う集団のリーダー的存在)を妻のマリーナは、どこかしらん受け入れる雰囲気があったり、彼らの子ども達3人(小学生くらい)も最初からカミエルを怖がらないず、受け入れてたり。
カミエルはどうも、人の心の隙間に上手く入り込む術がある様子。
気持ち悪いことに、真夜中、夫婦の寝室に入り込み、真っ裸で奥さんの上にまたがり、襲うわけでもなく、マリーナに悪夢を見させる。カレは夢さえコントロールできるらしい。(ポスター画像参照)で、マリーナは、夢と現実の境がわからなくなっていく。
ホント気味が悪いんだけど興味を引くんですよねぇ~。
それから、突然表れる夫の右肩の「×」のタトゥーの謎。
知らない間に、雇っていないのにカミエルの仲間がドンドン豪邸に集結す。それを注意するでもない豪邸夫婦。
挙げ句にマリーナは、ダンナが邪魔者になり、カミエルに恋心まで持ち出す始末。
それに、それに、カミエルらボーグマンが操る黒い瓶の毒物や手術道具。
その毒物で、彼らにとって不要な人物は簡単に殺され、子ども達の背骨付近に手術跡ができる。この手術跡は、カミエルにもあって、何?と謎のまま。
その上、突然操られる移民の子守の女性。
最後、夫までもカミエルにコントロールされだす始末。
ラストシーンは、ボーグマンたち、子どもたち3人、子守の女性は、手に入れた豪邸をあっさり捨てて、皆で集団になって森の中へ消えていくと言う・・・。
謎は何ひとつ説明されず、これから彼らはどこへ行って、何をするのかもわからないままエンディング-。
ボーグマンって人間?それとも異星人?全くわからん。
謎も謎のまま。
だからってね、観て損したとは思わないし、面白くなかったワケでもないんですよね~、不思議な映画でした。
監督はオランダの鬼才と呼ばれているらしいです。この監督の他の作品も観てみたいと思わせる魅力がある監督かも知れません。
この作品、シッチェス映画祭で2013年にグランプリを獲得したそうです。

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