THE REVENANT * レヴェナント:蘇えりし者 *

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2015年 / 米

監督:アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ

CAST:
レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ、ドーナル・グリーソン
ウィル・ポールター、フォレスト・グッドラック

第88回アカデミー賞  主演男優賞:レオナルド・ディカプリオ
           監督賞:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
           撮影賞:エマニュエル・ルベッキ


<STORY>

1823年、西部開拓時代のアメリカ北西部。極寒の荒野の中、狩猟をして毛皮を採取するハンターチームはネイティブアメリカンの一団に襲われ多大な犠牲にあいながら命からがら船で川を下る。チームのひとり、ヒュー・グラスはネイティブアメリカンの妻との間にできた息子、ホークとともにガイドとして同行していた。現地に詳しいグラスの意見で、一行は船を捨て山越えルートを選び、森で野営する。その翌早朝、グラスは見回り中に子連れの母熊に襲われ、瀕死の重傷を負う。一行は、急ごしらえの担架でグラスを運びながら山越えしようとするが、その道は険しく、担架を担いで進むことは不可能と判断。グラスが瀕死でもあることから、隊長のアンドリューは、死ぬまで見届け、埋葬してくれる者を募り、息子のホークとブリッジャーが残ることになるが、若い二人だけでは危険だと判断、フィッツジェラルドに多額の報奨金を渡す条件でカレも残ることに。しかし、フィッツジェラルドは元々グラスが気に入らない上、早く隊と合流したい理由から、グラスに「息子のためだから死ぬことに納得しろ」と迫り、グラスの同意を得て窒息死させているところをグラスの息子ホークに見つけられ、騒ぎ立てられたことで揉めて結果ナイフでホークを刺し殺してしまう。その一部始終を見ていたグラスは、息子を殺した怒りを爆発させるが、グラスは重傷で全く動くこともできない上、話すこともできないままだった。翌朝、フィッツジェラルドは、ブリッジャーを騙し、まだ生きているグラスを土に埋め、その場を離れる。しかし、グラスは奇跡的に一命をとりとめ、折れた足を引きずり這いながら息子の敵を討つべく、フィッツジェラルドを追いはじめる。

<感想> 評価 ★3.5
久しぶりに映画館で観ました。
この作品を映画館で観ようと思った理由はいくつかあります。
アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督の映画が好きで、カレの監督作品はほぼ観ていますし、2年連続でアカデミー賞監督賞を受賞すると言うアンビリーバブルなことを成したカレの作品を映画館で鑑賞したいと思いました。

また、主演を務めたディカプリオが念願のオスカーをこの作品で手にしたことも理由のひとつです。
私は以前から、いつの日かレオがオスカーを獲るだろうと思っていたので、主演男優獲得はうれしかったです。

映像の素晴らしさはウワサどおりでした。これは映画館じゃないと体感できないと思います。
VFX技術を使ったレオ演じるグラスが母熊に襲われるシーンは、あまりのリアルさに息を呑むほどの迫力でした。イヤ~、CGとは思えなかったです。
また、VFXだけじゃなく、カナダ、アルゼンチンの大自然の雄大さや自然の過酷も存分に体感することができます。
圧倒的な自然に圧倒されました。
カメラワークも独特で、喉元を切られ、空気が漏れることから飲み食いが困難になり、声もでなくなったグラスの感情を表現するのは、顔や目の表情です。そのためか、顔面アップの映像も多様されていたような記憶です。
映画音楽は、坂本龍一氏が担当。映像に合っていたし、脳に記憶されるような音楽でした。
約3時間の映画。リベンジもののStoryなので暗く、重く、過酷な内容ですが、一度も飽きることがありませんでした。
オスカーを獲ったレオばかりが注目されますが、敵対するフィッツジェラルド役のトム・ハーディの存在なくしては、この映画はなかったと思います。
私は、人間の価値は相手を赦せるかどうかではないかと思うところがあるので、息子を殺された敵を討つためだけに生き、フィッツジェラルドを追うグラスの執念を、ただ観ているだけになってしまいましたが、瀕死の重傷を負い、仲間に見捨てられ、過酷な自然の中で生き延びるためには、<執念>こそが支えだったとも言えると思います。
実話に基づく映画だそうです。
タイタニック」や「ロミオ+ジュリエット」で観てきたあの美しい青年レオは、今や充実した素晴らしい俳優になりました。
この作品でオスカーが獲れなかったら、何で獲得できようかと言うほど、レオは素晴らしかったです。

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  1. […] <感想> 評価 ★3 「レヴェナント:蘇えりし者」のトム・ハーディは凄かった。カレの存在なくしては、「レヴェナント」の映画の魅力は半減しただろうと私は思ってます。カレは […]

  2. […] ここ最近なら、「レヴェナント」の坂本龍一氏の映画音楽が素晴らしかった。 まさに映画をより一層素晴らしいものにする映画音楽だった。 […]