Pay It Forward *ペイ・フォワード・可能の王国*

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2000年/米

監督 :ミミ・レダー

CAST:
ハーレイ・ジョエル・オスメント、ケヴィン・スペンシー、
ヘレン・ハント、ジョン・ボン・ジョヴィ、
ジェイムズ・カビーゼル

<STORY>
社会科の教師シモネットは、世界を変える方法を考え、実行してみようという課題を出す。
彼の授業を受ける中学生トレバーは、3人に親切なことをして、親切にしてもらった3人はまた別の3人に親切にするというペイ・フォワードという行動を考え、実行することに。
トレバーは、近所の浮浪者・シモネット先生・友人の少年アダムに親切にすることにする。
しかし想像したよりもペイ・フォワードはうまくいかなかった。
何度も挫折しそうになるが時間の経過とともに少しづつペイ・フォワード効果が出てくる。
そして、ある日トレバーの起こした行動がアメリカ全土で話題となるのであった。

<感想> 評価 ★3.5
前評判は感動的な映画と宣伝していたが、それだけの映画ではなかった。
全体的な印象は、Storyを現実的・客観的に捉え、ウエットな部分を排除した感じで仕上げている印象を持った。そして私はそのタイプが好きだ。
アル中の母親・顔に火傷を負った教師・父親を憎む息子・・・社会的問題になっている母親のアル中問題や親子関係の破綻を設定とし、とりわけ善良な教師であるかのように見えるシモネットが、実は顔にある火傷痕に相当なコンプレックスを感じ、荒んだ心を持っているなど、傷ついている人々の話が中心である。トレバー演じるオスメントくんは本当に素晴らしい演技力を見せている。

この映画はエンディングは絶対に知らない方が良いので観ていない方は以下を読まないでください。

ネタバレ

ラストシーンは本当に衝撃的だった。けれど、あのラストシーンがあるからこそ、本作品がリアリティーを持ったのかも知れないとも思う。厳しい現実と満ちあふれる希望。
それを表現したラストシーンこそ、この映画を荘厳なものにしたと思う。

子供にはいつも夢を見せたい。けれど現実は、努力したからと言って報われると限らないし、思いやりを持って暮らしていても嘲笑われることもある。哀しいかなそれが現実。
子供が中学生以上なら見せたい映画の1本だ。

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