ナイン・ハーフ *9 1/2 weeks*

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1985年 / 米

監督:エイドリアン・ライン

CAST:
ミッキー・ローク、キム・ベイシンガー

<STORY>
エリザベスは、バツイチになったばかりのキャリア・ウーマンで、NYの画廊に勤めている。ある日、女ともだちのモリーとチャイナタウンに買物に行った時、イケメンに声をかけらる。たったそれだけなのに、エリザベスの胸はときめいた。そして翌日、エリザベスは、ノミの市で、再び昨日のイケメンと再会。自然とふたりは付き合いはじめる。

<感想> 評価 ★4
18歳の頃、映画館に2度見に行きました(笑)その後、レンタルで観た記憶。
今回、久しぶりに観ました。
私の記憶の中の本作は、エロいシーン満載のラブ・ストーリーでしたが、イヤイヤ、奥の深いオトナの映画だったんですねぇ~。
映画には名シーンがある作品もありますね。たとえば、「タイタニック」の船の先端で両腕を広げるシーンとか。
本作のこのシーンも、名シーンの1つだと思います。

冒頭20分ほどでこのシーンが出てきますが、これでこの映画の虜になったと言っても過言じゃない。
この頃のミッキー・ロークは本当にカッコイイですね。
スカーフをエリザベスの後ろからかけながら、「コレは僕からの警告だよ」と囁きます。
あの微笑みで、そんなセリフを言われたら、間違いなく虜になります。

多様なセックスシーンが話題になりがちの作品でしたが、映像がとてもキレイです。
ジョンと言う男はつかみ所のないのが魅力です。すごく優しいかと思えば、ひどいことを言ったり、したり、強要までする。だけど、エリザベスは、好きだから受け入れがたいことさもやってしまいます。ジョンの思うままの女を演じるワケです。しかし、ジョンは刺激を求めて、どんどんエキサイトしていきます。そして、エリザベスの自尊心を傷つけ、砕く事が起こります。
映画の中では言葉での表現はないけれど、エリザベスがジョンに言いたかったのは、(もうこれ以上一緒にいる意味はないよね)と言うことではないかと思うし、エリザベスが去ることになってジョンは、はじめてエリザベスに彼のホンネを語ります。
だけどね、女性は決めてしまった時には、もう遅いんです。戻ることはない。男はソレをわかっていないんだよねと言う典型的な別れのシーンでした。

あんなに何度も観た映画なのに、ラストは全然記憶に残ってなかったなぁ。
私の人生に影響を少なからず与えた映画の1つです。

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