2011年 / 英、仏、独 監督:トーマス・アルフレッドソン CAST: ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トム・ハーディ トビー・ジョーンズ、マーク・ストロング、ジョン・ハート キャシー・バーク、ベネディクト・カンバーバッチ スティーブン・グレアム |
<STORY>
東西冷戦下の1980年代、英国情報局秘密情報部MI6とソ連家保安委員会KGBは熾烈な情報戦を繰り広げていた。そんな中、英国諜報部<サーカス>のリーダー:コントロールは組織幹部の中に長年に渡り潜伏しているソ連の二重スパイ<もぐら>がいると言う情報を掴むみ、スカルプハンター(実働部隊)であるジム・プリドーを使いハンガリーの情報源と接触を試みるが失敗。その失敗によってコントロールと老スパイのスマイリーは組織を去ることになった。その直後、コントロールは謎の死を遂げる。一方引退に追い込まれたスマイリーの元に<”もぐら”を探し出せ>と言う新たな命令が下る。標的は、組織幹部の4人。ティンカー(鋳掛け屋)、テイラー(仕立て屋)、ソルジャー(兵隊)、プアマン(貧乏人)。過去の記録をたどり、証言を求め、容疑者を洗い上げていくスマイリー。浮かび上がるソ連の深部情報ソーズ<ウィッチクラフト>そしてかつての宿敵、ソ連のスパイ<カーラ>の影。やがてスマイリーが見つけ出す意外な裏切り者の正体とは。
<相関図>
<感想> 評価 ★4
元MI6諜報員の経歴を持つ作家:ジョン・ル・カレによるスパイ小説「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」の映画化。
監督は「ぼくのエリ」のトーマス・アルフレッドソン。
おもしろかったです。
スパイ映画だけど、「007」のようなアクション映画でなく、謎解き作品です。
私は、薄い予備知識で観てしまって少し後悔しています。
この作品を理解するのには、<STORY>と<相関図>は頭に入れておく方がベターです。
サーカスに潜伏しているスパイ=もぐらを探し出すため、連絡が取れなくなったスカルプハンターを探し出し、話を聞き、過去の記録を洗い出すスマイリー。
まずは、スカルプハンターのリッキー・ターと接触。ターから聞く話は、スマイリーの情報とちがったり、冒頭に展開されたハンガリーの事件の真相が明らかになるなど、謎が解き明かされていきます。
少々難解ではありますが、それは相関関係が理解できてなかったりするから。相関関係を押さえておけば楽しめると思います。映画の途中で何度か挟まるパーティーのシーン。これは現実でなく回想シーン。最初、わかりづらかったですが、これもラストに効いてきます。
監督は「ぼくのエリ」のトーマス・アルフレッドソン。モノクロに近い色味を抑えた映像が、作品の雰囲気をもり立てていたと思うし、映像にセンスを感じる監督です。
オトナな作品でした。
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