HJEM TIL JUL  *クリスマスのその夜に*

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20130418_2285602010年 / ノルウェー、ドイツ、スウェーデン

監督:ベント・ハーメル

CAST:
トロン・ファウサ・アウルヴォーグ、ライダル・ソーレンセン

<STORY>
クリスマス・イヴを迎えたノルウェーの小さな町。結婚生活が破綻し、妻のトネに追い出されたパウルは、子供たちにプレゼントを手渡したい一心で、行動を起こす。
一方、パウルの友人の医師クヌートは、外国人から電話で診察の以来を受け、イヴの夜に妻を置いたまま患者の元へ向かう。依頼者は外国人夫婦で様子がヘンだったが、カレの妻は陣痛が来ており、小さな小屋で出産させることになる。このふたりには切迫した事情があったのだった。
イヴの夜、自宅に帰らずに街を歩いてた少年トマスは、学校の友だちであるクリスマスを祝わないイスラム教徒の少女ビントゥとイヴを過ごすことに。
カリンは、不倫相手クリステンとイヴを過ごしていた。愛されていると幸せのカリン。しかし、クリステンはカリンに告げるのだった。
ヨルダンは電車賃さえなく、雪の中をさまよい一台のトレーラーの前に辿り着くと、傍らに駐車してあるトラックのドアに手をかけると警報が鳴り響き、トレーラーから威勢のいい中年女性が飛び出して来るが……。
一年に一度のイヴに日。それぞれのイヴの出来事の群像劇。

<感想> 評価 ★3
ノルウェー映画。群像劇です。← 私の気持ちがワクワクする設定です

大きく分けて5つのショートストーリーで展開される群像劇ですが、それぞれのSTORYに特につながりはありません。
それぞれのStoryは状況説明がされることなく展開されていきます。しかし、会話を聞くだけでだいたいの関係性を理解することができます。1組だけ、わからない物語もありましたが、コレもラストに繋がっていました。
派手さのない淡々とした作品ですが、温かな”ひとの気持ち”を感じることができる作品です。

冒頭のシーン、この作品にはそぐわない緊迫したシーンからはじまりますが、そのシーンの状況も最後につながりグッときました。
たった85分間、しかも5つのストーリー中に、生老病死・喜怒哀楽・愛憎・戦争・宗教・栄枯盛衰が存在し、聖なる特別の日(イヴの日)の1日の出来事に意味を持たせたと言う映画作品として秀作だと思いました。
映画好きにはぜひ見てもらいたいなと思います。

 以後ネタバレ 

個人的には、コソボ紛争と言う国の紛争のせいで、故郷を捨てざる得ない夫婦が、イヴの日にノルウェーで出産することになったコト。その時出会った医師。そして女性兵士であったらしい妻の過去・・・・。いろんな過去を背負いつつ、これから赤ちゃんと3人で生きていこうとスウェーデンに向かう途中で見るオーロラの夜空に感動しました。

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