TODOS TENEMOS UN PLAN / EVERYBODY HAS A PLAN *偽りの人生*

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20140424_7791402012年 / アルゼンチン

監督:アナ・ピターバーグ

CAST:
ヴィゴ・モーテンセン、ソレダ・ビジャミル、ダニエル・ファネゴ
ハビエル・コディーノ、ソフィア・ガラ・カスティリオーネ

<STORY>
ブエノスアイレス。医師のアグスティンは作家の妻クラウディアと裕福で幸せな暮らしをしていた。子どもを授かれなかったクラウディアは、養子縁組を目前していた。クラウディアはアグスティンも養子を迎えることを喜んでいると思っていたのだが、アグスティンから「赤ん坊がほしくない」と告げられる。そしてアグスティンは話し合いをしようと言う妻を無視し、自室に閉じこもる。結局ふたりは、会話しないままクラウディアが仕事で家を空けることに。そんな時、長らく疎遠だった一卵性双生児の兄ペドロが訪ねて来る。ペドロは末期癌であることを告げて自分を殺すよう頼む。突然の申し出に困惑するが、あるきっかけでアグスティンは衝動的にペドロを殺害してしまう。殺害してしまったアグスティンは自分が死んだことにして、ペドロになりすまし新しく生きなおそうと画策。ブエノスアイレスから北へ30km程のデルタ地帯、少年時代を過ごしたティグレへと向かう。

<感想> 評価 ★3
ヴィゴ・モーテンセン、アルゼンチン映画・・・・それらに惹かれて本作を鑑賞。
ん~、久々にレビューが書けなくて記事をしばらく放置していました。レビューがまとまらなかった理由は、一言で言うと「悪くないStoryなのに、肝のプロット”ペドロになり変わる”理由や意味がわからず、結果、感情移入できず、ラストの展開になんでやねん!と思ったから」
舞台になっているのは、アルゼンチンのティグレ。川辺が入り組んだデルタ地帯の川辺の町で、交通手段はボート。冬の風景は枯れ木が生い茂り、水面の色は暗く、画面から陰鬱な雰囲気が伝わる。しかも、ヴィゴは、二役(ワルのペドロも陰気なアグスティン)を立ち振る舞い、話し方まで演じ分ける見応えのある演技。
だからこそ、後半になればなるほど、ほんとにもったいない展開で、ほんと残念。
だってね?医者で、何不自由のない暮らしをしていたアグスティンが、日々の生活や妻に不満を持っていたとしても、突然何十年かぶりに現れた仲の良くない双子の兄ペドロの、しかも養蜂家で生活も貧しく、危険なやっかいごとを抱えているようなカレになり変わり、現在の生活も医師も妻も捨て、良い思い出の少ない故郷に戻る理由ってなんですか?映画の中で、その説明がなく、映像で察しろと言われてもそれはムリ。まだ逆ならわかるけど。
そんなワケでツッコミどころが多々ある作品でしたが、中盤、クラウディア(アグスティンの妻)が監獄にいるペドロにアグスティンの死亡を伝えに行くシーンは見応えがありました。クラウディアを演じていたのは、「瞳の奥の秘密」で判事役だった倍賞美津子さん似のソレダ・ビジャミルです。彼女がペドロがアグスティンだと気づいた時の取り乱すシーンはとても良かったです。
当然ながらヴィゴ演じる本物のペドロも、入れ替わってからのペドロ@アグスティンもステキで、ヴィゴは魅力的な俳優だとつくづく・・。
ロサを演じたソフィア・ガラも良かったですね。まぁ、あれだけチャーミングな子がそばにいて自分を慕ってくれれば恋愛に発展するのも理解はできますが、ラストにかけての「愛している、永遠に・・」のくだりは、薄っぺらい恋愛映画みたいで興ざめでした。
なんだかんだ言いたい放題書きましたが、全編すべてスペイン語作品の中で、スペイン語を話すヴィゴに新鮮さを感じることもできたので、それなりに満足です。それなりに・・・(笑)

 

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