2003年/米 監督 :スティーヴン・ダルトリー CAST: ニコール・キッドマン、ジュリアン・ムーア、 メリル・ストリープ、エド・ハリス、 ジョン・C・ライリー |
<STORY>
1923年、夫と共にロンドン郊外の静かな田舎町=リッチモンドに移り住み、新作「ダロウェイ夫人」の執筆を始めたヴァージニア・ウルフ。
そして、約30年後の1951年。夫の誕生日を祝うために、息子と共にケーキを焼く妊娠中の主婦、ローラ・ブラウン。さらに50年後、2001年のニューヨーク。詩人でありエイズ患者の友人、リチャードのためにパーティを企画する編集者のクラリッサ。
異なる時代を生きた3人の女性の運命は、ヴァージニアの著書「ダロウェイ夫人」により結ばれてゆく・・・。
精神を病みながらも、自分自身を包み隠さずに生きようとしたヴァージニア・ウルフ。家庭のために自分を偽って生きようとしたローラ。友人のために、自分の人生を捧げ、自我を抑えて生きようとしたクラリッサ。異なる生き方を選んだ3人の女性の姿を通しSTORYは進む。
<感想> 評価 ★3
この映画に限り、予備知識は多少入れて映画を観た方が登場人物の把握をしやすいと思う。
私は予備知識なしに観たので、映画の半分ぐらいは頭の中が(???)状態になってしまった。登場人物はそれぞれの時代に生きた女性3人。
ニコール・キッドマンが特殊メイクをし、本当のヴァージニア・ウルフそっくりに変身し、映画に望んだと噂だったが、私的にはメリル・ストリープとエド・ハリスとの絡みのシーンが1番良かった。この映画の感想は観た人により分かれるのではないだろうか?
私は「鬱病患者の映画」に見えた。いわゆる人の心の闇にスポットを当てた映画で、鬱の精神状態の時に抱く、空虚感や喪失感を映像化したように思う。
「生きること」←これほど考えても答えがでない題材はないのではないだろうか・・・?
果たして、私だってなんの為に生きているのかさえ考えたら答えはでないのだし。
そういう意味で哲学的な映画に仕上がっているかも。
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