2002年/米・伊 監督 :ジュゼッペ・トルナトーレ CAST: モニカ・ベルッチ、ジュゼッペ・スルファーロ、 ルチアーノ・フェデリコ |
<STORY>
戦争が始まってまもない1940年、イタリア、シチリア島に住む13歳の少年レナートは、町一番の美女マレーナに出会う。思春期を迎えつつあるレナートは、美しい年上の女性、マレーナに心をときめかせ、憧れのまなざしで見つめる。出征した夫を待つ彼女のもとに、ある日夫が戦死したとの知らせが。未亡人になった彼女は町中から好奇の目で見られるようになっていく…。
<感想> 評価 ★3.5
一言で言うと、少年期に誰もが通過する年上の女性への憧れを描いた切ない恋の物語だ。
モニカ・ベルッチが素晴らしい美貌と知性を感じる素材で、青春時代の憧れの美しい女性・マレーナを完璧に演じ、そのマレーナに惹かれ続ける少年期~青年期を、オーディションで2000人から選ばれたジュゼッペ・スルファーロが初々しく演じている。
話は至極単純だけれど、ジュゼッペ・トルナトーレ監督独特の空気感・イタリアの田舎町の風景・イタリア語少年期の気持ちなどが盛り込まれ、それがエンニオ・モリコーネの音楽と共に見ている私に迫ってきて(映画ってやっぱりいいな)っとナゼか毎回思わせてくれる。
この映画は「モニカ・ベルッチ」が存在したからこそ意味を成した映画だと思う。
ベルッチの演技力が優れているからと言うより、この映画は完璧な美貌があってこそ成り立つ映画だから。
ネタバレ
マレーナをいじめるシーンで、映画的にはあの展開で良かったと思うが、あれだけ興味津々で1度は抱きたいと思っている男達の誰ひとりもマレーナを助けようとしなかったところは虚しすぎる。また、憧れ続け、オレが守り続けると言い続けていたレナートさえも立ちすくむしかないとは・・。ラスト10分。戦地で亡くなったはずの夫がシチリアに戻り、愛妻・マレーナを探し続けふたりで腕を組みながらシチリアの街を闊歩するシーンは私は好きだ。ラスト10分があるからこそ、私はこの映画を見て良かったと思った。
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