2003年/米・英・独・仏 監督 :トム・ティクヴァ CAST: ケイト・ブランシェット、ジョバンニ・リビン |
<STORY>
舞台はイタリア。神秘的な街トリノ。
英語教師フィリッパは、夫や生徒を死へ誘った麻薬売人に復讐するが失敗し、罪なき人々を死なせてしまう。その真実を尋問中に聞かされて、フィリッパは罪悪感から気を失って倒れてしまう。そんな彼女の手を優しく握る人がいた。それが刑務官フィリッポとの出会いだった。彼は、死を覚悟しながらも正義を貫こうとする潔い彼女の姿に運命の出会いを感じ、その生き方に恋してしまう。“私は終わりを待っているの”と全てを覚悟していたフィリッパもまた、彼の一途な想いに心揺れ動いていく。決して愛してはいけない立場の二人だったが、出会うために生きてきたお互いの存在を強く感じ、愛の世界への逃避行が始まる・・・。
<感想> 評価 ★3.5
ミニシアター系の映画。
ケイト・ブランシェットが好きなのと、2002年第52回ベルリン国際映画祭オープニング作品として披露され、ドイツをはじめ世界各国で話題となった映画であること。
『トリコロール』三部作や『ふたりのベロニカ』など多くの名作を残したポーランドの巨匠クシシュトフ・キェシロフスキの遺稿脚本の映画化で、若手監督作品っと言うことで見てみました。
一言で表現すると重い作品。大衆受けする映画じゃないです。その分、いろんな事を考えさせられるし、イタリアトリノの抜けるような空、どこまでも広がる草原の美しさは素晴らしいです。
この作品の私のイメージは(危うい強さ。アンバランスな強さ。芯があるようなないような・・・)。
主演のケイト・ブランシェットはこの映画のインタビューでこうコメントしています。
―観た人に答えを何もかも伝えるのではなく、
観た人の心深くに訴えかける映画にしたい。―
まさしくそう言う仕上がりの映画。見終わった瞬間よりも、日ましにじわっと良さがこみ上げる作品です。映画の中のイタリア、トリノへ言ってみたくなりました。
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