2006年/英・米 監督 :アンソニー・ミンゲラ CAST: ジュード・ロウ、ジュリエット・ビノシュ ロビン・ライト・ペン |
<STORY>
ロンドンのキングス・クロス再開発地区。そのプロジェクトを担う建築家ウィルは、ドキュメンタリー映像作家で恋人のリヴと、彼女の娘ビーと一緒に10年間家族同様に暮らしている。だが、リヴは心の病を抱える娘を持つ罪悪感から、心のどこかでウィルを拒み、距離を保っていた。お互いを強く愛し、惹かれあっているのに、心が触れ合えない・・・そんな閉塞的な状況にあった。そんな時、ウィルのオフィス内のパソコン類一式が全て盗まれる。危険な地区にオフィスを構えたウィル側に問題があるとでも言いたげな警察の態度に業を煮やしたウィルは、夜にオフィスの張り込みする。数日後、オフィスに侵入しようとする少年の姿に気づき、後を追い彼が住む共同住宅をつきとめる。そして、少年の身辺を探るうちに、少年の母親でボスニアから戦火を逃れてきた未亡人のアミラと言葉を交わすようになる。アミラの語る自らの過去や夢などを聞いているうちに、ウィルは彼女に心魅かれてゆく・・・。
<感想> 評価 ★3
愛を渇望する孤独な男女の姿を描いた心理描写中心の作品だった。
お互いに、それぞれの愛情でパートナーのことを愛していても、その愛が現在(いま)相手の望んでいる愛情じゃなければ、ちゃんと伝わらず、ぎくしゃくしてしまうことがあると言うことを私はもう理解できる年代にいる。この作品は、そのことを理解できる、できないで感想が大きく変わってしまう作品だろうと思う。
冒頭からリヴの孤独もウィルの孤独も観ている側に伝わるよう描かれていた。ただ、ウィルがアミラと出会い、惹かれてゆく過程がどうも理解できず、ふたりの結びつきの深さもよってわからなかったので、ラストのウィルの苦悩が私の中で空回りしてしまった。これが伝わればもっと感想は変わっていたかも知れない。
尚、この作品がA・ミンゲラ監督の遺作となった。ジュード・ロウ、やっぱりあまり好きではないなぁと再確認。
コメント待ってます♪