2007年/米・英・仏 監督 :ピーター・ウェーバー CAST: ギャスパー・ウリエル、コン・リー、リス・エヴァンス ケヴィン・マクキッド、ドミニク・ウェスト |
<STORY>
1944年のリトアニア。戦禍で両親を亡くしたハンニバル少年は、幼い妹ミーシャと2人で山小屋に隠れ住んでいたが、ある日、残忍な逃亡兵グループが山小屋を乗っ取る。食料も底をついたとき、彼等はミーシャを殺してしまう。
その後、心を閉ざしたまま孤児院で成長したハンニバルは孤児院から脱走、唯一の親類を求めてパリの叔父のもとへ。しかし、すでに叔父は他界していた。叔母である日本人女性レディ・ムラサキはハンニバルを温かく迎える。ハンニバルは彼女のもとで高度な教育を受けると共に、次第に心の奥底に封印されていた復讐の情念を目覚めさせていくのだった。
<感想> 評価 ★3
ハンニバル・レクター博士のファン歴は「羊たちの沈黙」以来。数年をおいて次々発表されるハンニバル・レクター関連作品は全部観ている。 本作は「ライジング」と言うだけあって、あのレクター博士が作られた歴史について、トマス・ハリスが原作・脚本したと言う。
見なければ!どんなに悪評だとしても!
この作品を過去作品とは別のものとして見るなら、復讐に燃え、狂気に変貌していく美形で頭脳明晰なハンニバル・レクターをギャスパー・ウリエルは好演していたし、残虐なシーンもそれなりにあり、うまくまとめていたと思う。
しかし! 私の中ではあの狂気を越えモンスターと化したレクター誕生の秘密がこんなのってガッカリ。レクターが異常な性格となった根底にあるものが家族愛なのはいいとして、復讐がきっかけなのはアンソニー・ホプキンスのレクター博士のイメージとは繋がらない。 やっぱり、レクターのイメージが、アンソニー・ホプキンスである私は、ホプキンスが出演していないハンニバル映画は求めるものとは違ってしまう。 結局は、過去の印象が強すぎるんだろう。猟奇殺人映画として初めて観たのが「羊たちの沈黙」だった分、思い入れがある。 逆に、「羊たちの沈黙」を知らない人は本作を違う感想を持って観るのだろう。
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