<あらすじ>
脳障害を負った少女とピアニストと道を閉ざされた青年が
山奥の診療所で遭遇する不思議な出来事を
最高の筆致で描く癒しと再生のファンタジー。
<感想>
2002年「このミステリーはすごい大賞受賞作品」だが、
私の感想は、ミステリーでなくファンタジー作品。
最近の本屋では、店員のポップをつけて紹介するのが
流行している。「これは感動しました♥」みたいなコメントで。
マイナスばかりではないけれど、
安易に「泣けます。感動します」と表現するのはどうなんだろうか。
この小説も<感動>をセールスポイントにしているが、そうじゃないと思う。
感動させて泣かせたいと言うよりも、癒し効果を感じた。
少し残念に思うのは、事故で薬指の先を失ったことでピアニストの道を断たれた青年と
脳障害の少女がピアノで目覚めていく話しをもっと煮詰めて欲しかったと思う。
途中から真理子が中心となってしまい話がゴチャゴチャし
青年と脳障害の少女の再生が物足りない感が残った
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