<あらすじ>
梨果。健吾。華子 3人の物語。
8年間の同棲の末に他の女に恋して家を出た男、健吾。
その男を自分の生活から切り離せない女、梨果。
健吾の恋のお相手でありながら梨果のマンションに居着く女、華子。
執着と未練と惰性に満ちた小説。
<感想>
どこか冷静で整理されている小説。
主人公の梨香が、混乱しながらも、健吾を忘れられず、
健吾と関わっていただけのために、何とかバランスを保とうとしている心情が伝わる。
ラストはかなりせつなくてやるせない。
こういう展開をされたら主人公はたまらないと思う結果で終わる。
江國さんらしい小説と言えるかな?
華子のように生きれたらいいなっと思う。
私はけして華子の真似はできないけれど。
反面、華子のように生きることを望みながらも自分で自分を許せないとも思う。
華子のように生きれたら楽でいいのにってわかっているのに・・・。
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