孤独か、それに等しいもの 大崎善夫 著

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<あらすじ>
今日1日かけて、私は何を失ってゆくのだろう―。
孤独の先にあるものを指し示し、
明日への小さな一歩をあと押しする珠玉作品集。
憂鬱にとらえられ、傷つき、かじかんでしまった女性の心を繊細に映しだし、灰色の日常に柔らかな光をそそぎこむ奇跡の小説、全五篇。
豊平川の水面に映る真っ青な空。堤防を吹き抜けるつめたい風。
高校三年の九月のある日、ピアスの穴を開けようとする私に向かって、
かつての恋人は言ったのだ。「大切なものを失くしてしまうよ」と。

<感想>
想像以上に暗く重く難解な小説だった。
「パイロット・フィッシュ」で大崎氏を好きになったのにそれ以降の作品でピンとこないのは残念だ。5編とも「死」にまつわる哀しい過去が絡んでくる。
それによって回復不可能な「孤独か、それに等しいもの」を抱え込んでしまった女性の話は
私には理解しきれないまま読み終わってしまった気がする。

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