2020年の歌舞伎観劇は、大阪松竹座から
今回の目的は、市川染五郎さん改め、松本幸四郎さんの「大當り伏見の富くじ」
落語の「富くじ」をアレンジした歌舞伎バージョンで、8年ぶりの再演だそうです。
サクラさんオススメの演目だけあって、コレはほんとうに面白かった~。
義経千本桜 川連法眼館の場
歌舞伎三大名作のひとつです。
佐藤忠信を愛之助さんが演じられました。
市川猿之助の宙乗りverを見たことがあります。
アクロバテックな演出が印象的でしたが、今回は通常の歌舞伎ver.です。
正直、5程度しか話を理解していないし、台詞まわしがむずかしいので、楽しむまでいきませんでした
何よりも、「義経千本桜」なのに、主役は義経じゃないしね(笑)
あらすじ
源頼朝と仲違いした源義経が、奈良吉野の山の中、”川連法眼” という僧兵の館に身を潜めていると聞き、恋人の静御前(壱太郎)は佐藤忠信(愛之助)を伴って吉野へ来ます。道中、忠信は静御前の持つ ”鼓”をかなり気に入っていた様子を見せます。
ここから本日の演目
義経の元に忠信がやって来ますが、その義経に不信を抱いた義経。
そこへ、もうひとりの忠信が静御前と共にやってきました。
どっちかが本物で、どっちかが偽物。
義経は静御前に、それを見極めるよう言うと、静御前は鼓を打ちます。
すると、共にやってきた忠信が鼓の音を聞いて出て来て、自分がキツネの化身だと告白するんですね~。
その鼓の皮になったのは、キツネの化身の親だとわかり、最終的に静御前はその鼓を与えます。
と言う内容です。
まず、セリフ回しだけ聞いても初見じゃまったく理解できない言葉です。
やはり本格的な歌舞伎は、むずかしいですね
でも、内容を知ってると、白キツネが鼓を愛おしそうに抱きしめたりする理由もわかります。
階段下から反転して出て来たり、木に登ったり、スーパー歌舞伎ほどのアクロバテックさはないものの、こういう演出は歌舞伎の魅力のひとつですね。
しかし如何せん猿之助さんのを先に見ている分、地味に感じてしまいました
三大名作のひとつですから、歌舞伎を今後も見るなら、せめてこれぐらいは理解してみれるようになりたいものです。
夕霧名残の正月
こちらは舞です。
鴈治郎さんと扇雀さんの美しい日本舞踊でした。
大當り伏見の富くじ
8年ぶりの再演です。
こちらは、歌舞伎ですが、台詞もそこまで古語でないので十分理解できます。
笑わせてるシーンの連続かと思えば、しっかり泣かせどころもあります。
現代風にアレンジされてる部分、カッパが出てくるなどおちゃらけた部分もあるエンタテインメントでした。
鴈治郎さんがこちらでは、太夫を演じられてます。
花魁道中の最中、ぽっくりを履いて転ける(笑)それに類似したシーンが何度も出て来たりして、ツボを心得た演出です。
そもそもは落語の「富くじ」がベースなんだそうです。
まさに、「歌舞伎喜劇」でした。
思いっきり声を出して笑いましたもん。
猿弥さんが演じられた平馬も最高でした。
子どもにもウケそうな、カッパに犬。
川の中を潜って捜してる風の演出・・・ほんとうに面白かったわ~。
松本幸四郎さん、これからも大注目です。
あ、でも私はやっぱり勘九郎さんファンですけどね~
コメント待ってます♪
義経千本桜は中々面白い演目です。今度三月に文楽でですけど通し狂言で一日かけてやることになっています。ストーリーを把握できますよ。良かったら一緒に行きましょう。
サクラさん
義経千本桜を最初からするとなると、丸1日かかりますよね~。
一日かけて見る根性、あるかな(^^;)