설국열차 / Snowpiercer / スノーピアサー
2013年 / 韓国 監督:ポン・ジュノ CAST: クリス・エヴァンス、ソン・ガンホ、ティルダ・スウィントン |
STORY
2014年7月、年々深刻化する地球の温暖化を防ぐため、CW-7と言う人工冷却物質が大気圏上層部に散布された結果、地球は新たな氷河期に突入、生命は絶滅してしまったが、地球を1年かけて1周する列車「スノーピアサー」の乗り込んだ者だけが生き残った。
それから17年後の2031年。
氷に覆われた地球上では、永久不滅のエンジンを有する「スノーピアサー」だけが生存できる場所だったが、列車の中は、上流階級によって支配され、後方車両の乗客は奴隷のような扱いを受けていた―。
感想 ★3
ポン・ジュノ監督作品、4つ目~。
ええ、私はハマってます、ポン・ジュノ監督に(笑)
一言感想
ん~、惜しいの一言です。
設定は興味深いし、面白くなりそうな雰囲気がムンムンするのに、ナゼか、盛り上がらず、ワクワクもハラハラもせず、淡々と終わってしまった。
絶対にもっと面白くできたハズ!
結局、どれもこれもが中途半端だから、弾けずに終わったんじゃないかと思うのだ。
パーツは揃ってる。
●列車と言う閉鎖空間
●異常気象がベースの近未来故、あり得なくもない設定
●階級社会
17年も苦しめられ続けてる最後尾の人々の鬱憤や、反乱にイマイチ感情移入できないままスタートしてしまってるし、「スノーピアサー」を作ったウィルフォードの信念や状況も、イマイチわからない。
だからナゼ、列車の中でカースト制度のような状況になってるのかもわからんワケです。
正直、こんなに興味深い内容を扱うのに、2時間の映画枠じゃ足りないのかも。
このプロットは、映画よりむしろドラマ向きだと思う。
ソン・ガンホは出演してるけど、跳び蹴りがない(笑)
ポン・ジュノ監督作品常連俳優のソン・ガンホはもちろん出演してるけど、結果、ソン・ガンホのムダ使いな感じの役どころ。
娘ヨナ役のコ・アソンも、彼女の魅力を出し切れてない感じ。
そして、ポン・ジュノ監督の代名詞である跳び蹴りもなかったと思う。
以後、ネタバレ注意
最後尾列車の人々の心の支柱的存在はギリアム。
カーティスもカレを尊敬してる。
片手、片脚がないギリアムが、ナゼ皆から信頼されてるのか最初は説明がないまま進む。
不自由な身体で、戦闘の先頭には立てない。
だからカーティスが指揮を執ってる。
ギリアムの状況がわからないから、途中の状況から、(兵士と戦った末のケガか)と推測。
だけど、そうじゃないんだとウィルフォードと会う手前でカーティスの独白で知る。
その内容は衝撃的で・・・・。
だけど、その衝撃を上回る衝撃が、ウィルフォードの口から語られる。
本来なら、この2点で、(おぉ!)となりたかった。
だけど、最初に説明されてないから無理だ。
だから裏切られる衝撃がない。
勿体ない。
最後尾の人々が担う仕事があるワケだ。
それも、もっと最初に説明がないと、子どもたちが連れ去られた理由も、子どもたちが見つかった時の衝撃も、感じられない。
勿体ない。
その上、ラスト。
主要な人物が皆死んだ後、スノーピアサーで生まれ育ったヨナとティミーだけ生き残り、列車の外に出たけれど、シロクマがいる氷河期でどうやって何処で生きて行けって言うの??
確かに太陽の陽射しはあったけど、まともな環境じゃないのに、生きていけるワケがない。
そうなると、夢も希望も感じない終わり方でしかない。
スノーピアサーが止まったことを良かったと思えない。
勿体ない。
こんな感じの勿体ないが続いてる映画だった。
ん~、もう少しなんとかなったよね、絶対。
新情報
そう思っていた私の願いが通じたのか(笑)Netflixで今年の5月からドラマ版が配信されてるそう
うんうん、わかる!
このプロットは、ドラマ化した方が面白いと思うもん!
残念ながら私はNetflixに加入してないので見れないけど、加入してる方、ぜひ見て、感想を聞かせて欲しい。
コメント待ってます♪