2007年/米 監督:シドニー・ルメット CAST: フリップ・シーモア・ホフマン、イーサン・ホーク マリサ・トメイ、アルバート・フィニー |
<STORY>
一見誰もがうらやむ優雅な暮らしをしているN.Yの会計士アンディは、離婚した元妻のもとにいる娘の養育費もまともに払えない弟ハンクを誘い、実の両親が営む宝石店へ強盗に入る計画をする。実行者は弟のハンク。しかし計画決行の土曜日、7時58分。事態は最悪な方向へと突き進んでしまう。
<感想> 評価 ★3.5
原題は「Before The Devil Knows You’re Dead」(死んだのが悪魔に知られる前に)。
映画の冒頭でテロップが入ります。
一筋縄でいかない雰囲気のF.S.ホフマン。頼りないダメダメ男のイーサン・ホーク。
私がイーサンびいきと言うのも差し引いてもキャスティングがかなり効果を出していて、見応え十分な作品でした。
時間軸を前後入れ替えたり、登場人物によって違う視点で見せたりとプロットが凝っており、全てが「その土曜日、7時58分」へと繋がっていく流れに、それが悲劇だとわかっているのに本質を知りたくて期待と不安で胸がざわざわしながら見た。
そもそもの原点、アンディの持つ父への、弟へのコンプレックス・確執がいまひとつ理解できず残念だったけれどそれが悲劇のエンディングへと進んでいったワケだ。
重い映画だし、気楽に見れる映画ではないけれど、ひとつの手違いが引き起こす悲劇をジリジリと見せつけた素晴らしい1作と思う。
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