2009年 / 米 監督:クエンティン・タランティーノ CAST: ブラッド・ピット、メラニー・ロラン、クリストフ・ヴァルツ、 ダニエル・ブリュール、イーライ・ロス、ダイアン・クルーガー、 ジュリー・ドレフュス、ロッド・テイラー、マイク・マイヤーズ、 クロリス・リーチマン、サミュエル・L・ジャクソン 2009年 アカデミー賞、ゴールデングローブ賞(共に助演男優賞) カンヌ映画(男優賞) :クリストフ・ヴァルツ |
<STORY>
1944年、ナチス占領下のフランス。ナチスに家族を殺されたユダヤ人ショシャナは、劇場の支配人として身分を隠しながら、ナチスへの壮大な復讐計画を進める。時を同じくして、アルド・レイン中尉率いるユダヤ系アメリカ人兵士の特殊部隊が、各地でナチスを次々と始末していた。その残虐な手口から“バスターズ”と呼ばれ、恐れられる彼らは、ドイツ人女優になりすました英国スパイと共に、打倒ナチスの極秘ミッションに参加する。周到な復讐計画を進めるショシャナと、ナチスを片っ端から始末するバスターズ。それぞれの作戦が、劇場で開催される、ヒトラー総統を招いたナチのプロパガンダ映画のプレミア上映会で交錯する。
<感想> 評価 ★3
タランティーノ監督らしい雰囲気と、新しい感覚が入り交じった印象を受けた作品でした。脚本もタラ監督です。本作、153分もの超大作。5章からなっています。こうして章に分けて映画を作るところはタラ監督の技法ですね。
宣伝CMではブラピが全面に出て、ヒトラーに扮するマルティン・ヴィケが中心のように見えたんですが、実際はランダ大佐役のクリストフ・ヴァルツと、逃走したユダヤ人女性のショシャナ役のメラニー・ロランがメインでした。そしてこの映画の魅力もこのふたりのキャラクターの存在に帰依するところが大きいんじゃないかと思います。
歴史に基づきつつタランティーノ監督の脚本で物の見事に新しい歴史が繰り広げられた印象です。なんせ歴史に弱い私なので、事実と空想の境目を楽しむ!とまでいきませんが、ショシャナの映画館でドイツの英雄フレデリックの伝記映画『国民の誇り』を上映。ナチスの力を誇示するためにヒトラーはじめナチスがその映画館に集結するところを爆破。ヒトラーをはじめ、ナチスの幹部を皆殺しにして戦争を終わらせると言うノンフィクションならではの大胆かつ壮大な発想にスッキリ感を味わえる作品になっていました。
この手の作品をエクスプロイテーション映画と言うんですかね?
(社会問題など世間を騒がせる話題を映画にして、センセーショナルな作品を作るみたいなこと。)と言うことは、観る側の環境や状況によっても感じ方は違うので万人受けはしない作品だろとは思います。
本来、こう言う作品を好んで観るタイプじゃありませんが、クエンティン・タランティーノ脚本・監督作品と言うだけで見たいと言う気持ちにさせるだけの魅力がタランティーノ監督にはあると言うことでしょう。
コメント待ってます♪