「春のめざめ」京都公演

劇団四季観劇記

20101023_1829753「春のめざめ」が関西にようやく来ました。
やっと観たけれど、なんだか感情を上手く表現できなくて1日が経ってしまいました。
今まで観てきた劇団四季のどの演目とも違う、センセーショナルでリアリティのある作品でした。
好き嫌いが分かれる作品とは聞いていましたが、まさしくその通り。

ブロードウェィミュージカルでトニー賞8部門受賞し、大反響のなった作品の四季版。
19世紀末のドイツが舞台。
思春期の青年たちが偏った教育を受け、親から干渉されたりあるいは虐待を受けている。人を愛すること、同性愛、妊娠、自殺・・・現代でも通じる思春期に抱える悩みを主題においたミュージカルです。
「あなたはこの作品を観てどう思った?」と聞かれれば、さっきまでの時点では「嫌いではないです」と答えたけれど、今はもう1度みたい。

2時間半ほどの作品の中で、いろんな感情が渦巻いてしまい、丸1日経ってようやく消化され、ジワジワ良さが広がって来ています。
舞台の最後、イゼルが歌います。
「これは誰もが通り過ぎる時代のお話。いろんなことがあるけれど、春は必ず訪れる」
そんな内容の歌。まさにこの歌がこの作品を集約していると思います。
若いキャスト中心の演目だけど、歌声も演技力も申し分なかったです。どんな作品でどんなキャストでも及第点を取れるのは何だかんだ言っても「四季」だからだと認めざるを得ないです。
ゲオルグ役の白瀬くん、すばらしい歌声でした。「ブチギレそう」では白瀬くんの歌声の虜になってしまいました。彼はきっとJCSの司祭役を手に入れるはず(笑)
モリッツ役の厂原くん、以前から気になってた彼を観ました。魅力的です。歌声もダンスも。モリッツが死を覚悟するシーンで彼の頬に涙が・・・。良かったです。
ベンドラ役の林香純さん、体当たり演技です。まだ21歳、これから期待できますね。
マルタ役の撫佐さん、この人には引き込まれました。これから注目したい女優さんです。
そして主役のメルヒオール役の上川一哉くん。お初でしたがどんどん彼に引き込まれました。ベンドラの死を知った時に涙をポロッとしたのを観たら・・・私にも涙が。
彼は作品の中でこそ魅力を感じる人ですね。
本当は柿澤メルヒが観たかったんです。だけど、柿澤くん、関西に来ることなく退団したってウワサですね。残念だなぁ@
退団の話の流れで・・・金田俊秀さん、5月に退団しちゃってたんですね <遅っ
韓国で活躍してるみたいでうれしいけど、金田ジーザスと金森ユダでのキャストが観られないなんてそれだけが残念で残念で(涙)
ジーザスで歌声も容姿も金田さんを越える人、出てくるのかな・・・
柿澤くんにちょっと期待してただけに退団のウワサ聞いてマジがっかりです。

2010年10月22日(金)マチネキャスト

ベンドラ=林 香純
マルタ=撫佐仁美
イルゼ=真 優香
アンナ=山中由貴
テーア=石井亜早実
メルヒオール=上川一哉
モリッツ=厂原時也
オットー=加藤 迪
ハンシェン=南 晶人
エルンスト=山下啓太
ゲオルグ=白瀬英典
大人の女性 都築香弥子
大人の男性 田代隆秀

 

〈男性アンサンブル〉
 伊藤綾祐  権頭雄太朗
〈女性アンサンブル〉
 岸本美香 有村弥希子

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