PRECIOUS : BASED OF THE NOVEL PUSH BY SAP  * プレシャス *

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20110305_19917782009年/米

監督:リー・ダニエルズ

CAST:
ガボレイ・シディベ、モニーク、マライア・キャリー
レニー・クラヴィッツ、 ポーラ・パットン

2009年アカデミー賞 助演女優・脚本賞受賞

5.0

<STORY>
1987年、アメリカのハーレム。クリアリース・”プレシャス”・ジョーンズは16歳で二人目の子どもを身ごもっている。父親は自分の父。家庭では母から虐待を受けて育ち、文字の読み書きもできない。悲惨で不遇な家庭環境の中、フリースクールに通い始めたことをきっかけにプレシャスは「学ぶ喜び」「人を愛し、愛される喜び」を知っていく。それは今まで考えたこともないことだった。人生の喜びを自分で見つけるため、プレシャスは勇気ある一歩を踏み出そうとする・・。

<感想> 評価 ★3.5
貧困、親からの虐待にレイプ、中学生で2度の妊娠・出産、肥満・・・劣悪な環境の中にいながらも前向きに生きたいと願うプレシャス。学ぶことのすばらしさ。知識が自分を助けることがあるのだと思い知らさせる。内容はとにかく重い。けれどもプレシャスを演じたガボレイの自然体で愛らしい性格がこの映画を観たいと言う思いに変えてくれる。
アメリカの抱える「負」の社会が描かれているのだけれど、もうアメリカの話じゃない気がした。最近の日本もプレシャスに近い環境の中にいる子どもが増えているだろう。親からの虐待、あるいはネグレクト(放置)状態に置かれている子ども。
ある程度の環境下に暮らしても、学ぶことに幸せを感じられず、勉強をしない中高生。薬物を手に入れることも簡単。セックスに無知識で無防備な彼らの行く末はプレシャスの環境と全く違うとも言えないような気がする。
この作品をぜひ中学・高校の映画鑑賞会で見てもらいたい。そして自分のいる環境へ感謝し、学ぶことの喜びを知って欲しいと思うのだ。
キャストは素人オーディションで選ばれたと言うガボレイの自然体が良かったし、虫ずが走り殺意さえ感じるほどの母親役をモニークが見事に演じていた。
この作品には思わぬ役でふたりのミュージシャンが登場してくる。福祉士を演じるマライア・キャリー。瞬間、マライアと思わないぐらいオーラを消していたし、プレシャスが出産する病院の男性看護師も見たことあるな~と思ったらレニー・クラヴィッツ!こちらも演技は?だけど、いつものイメージと違ってオーラを消しての出演でした。
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