2004年 / 米 監督:クリント・イーストウッド CAST: クリント・イーストウッド、ヒラリー・スワンク、 モーガン・フリーマン 第77回アカデミー賞 監督・作品賞:クリント・イーストウッド 主演女優賞:ヒラリー・スワンク 助演男優賞:モーガン・フリーマン |
<STORY>
ボクシングジムの経営者兼任のトレーナ・フランキーの元に、31歳のボクサー志望の女性:マギーがやってくる。弟子入りを志願するが、フランキーは女性ボクサーを育てる気などなく、全く取り合わなかった。しかし、彼女の不遇な境遇とボクシングへの真剣な思いを感じたフランキーは、マギーのトレーナーを引き受ける。フランキーの指導のもと、マギーはボクサーとして実力をつけ連戦連勝。チャンピオンの座を狙うまで成長。1年半後、100万ドルのファイト・マネーを賭けたタイトル・マッチの日がやってきた。だがその先には過酷な運命が待ち受けていた…。
<感想> 評価 ★3.5
観るまでボクシングのスポ根映画だと思っていたが見事に裏切られた。イーストウッドは何を演じてもイーストウッドだが彼の放つ雰囲気に必ず引き込まれる。モーガン・フリーマンはいぶし銀の存在感で魅せ、主演のヒラリー・スワンクも熱演。リングシーンも迫力があり貧困で無学な31歳の女性がボクシングへの情熱だけでのし上がっていく姿に引き込まれて行った。(冒頭から漂う排他的な雰囲気は何かが起こりそうな予感をさせるが)。ところで、イーストウッドはアイリッシュアメリカンなのだろうか?アイリッシュの原語(ゲール語)が出てきたり、タイトル戦は相手が英国人だったり。バックに歴史が見える。アイリッシュ系アメリカ人には意味のある映画なのだろう。
以後、ネタバレ ↓
中盤以降はボクシングから一転。「生きると言うこと」に焦点が変わる。マギーのボクサーの愛称をフランキーが名付ける。ニックネームは「モ・クシュラ」(Mo Cuishle)この意味がラストにとても大きな意味を持った。「Mo cuishle =私の最愛の人、君は私の血」の意味を知った瞬間、胸が詰まった。しかし、職業柄「安楽死」については否定せざるを得ない。「尊厳死」と「安楽死」は違う。ラストの展開は私としては避けて欲しかった。
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