「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」リリー・フランキー著

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20090507_690594<あらすじ>
福岡県筑豊での少年時代から、上京、東京生活、母の闘病、そしてー。
「en-taxi」で創刊時より連載していた、「東京タワー」の単行本。装丁、写真、イラストレーションなどすべてリリー氏で作り上げた初の長編小説。

<感想>
リリー・フランキーと言えば「変人」と言うイメージだった。だから本屋でこの本を見つけた時も(どうせ、つまんないだろうな。自伝小説っぽいし)と思い、読む気はなかった。
けれど、ダヴィンチと言う雑誌のBOOK OF THE YEARの第2位にこの本がランクインされていて、読者のコメントを読むうちに(読みたい)と思うようになり購入。この本の存在を知ってから購入するまで実に半年が経っていた。
読んだ感想は、いつかみんなに読んで欲しいと思う1冊だと言うこと。
前半は福岡の田舎で暮らす幼少期の話が中心。年代が似てる私は、TV番組や流行ったものが同じで懐かしく笑えた。中盤から母親とリリーさんとの話になって行く。言い切ってしまえば「母への慕情、マザコン」の内容なのだが、誇張せず、格好もつけず、照れもせず、ただ母親への想いを母親の為だけに書いたような文章にどんどん引き込まれていった。
この本を読んで、私もリリーさんの母:ママンキーの料理を食べてみたかったなっと。
わざと泣かせようとしてるのではなく、自然に感情がこみ上げるそんな自叙伝。

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