2010年 / 英・米 監督:マット・リーヴス CAST: クロエ・グレース・モレッツ、コディ・スミット=マクフィー リチャード・ジェンキンス、イライアス・コティーズ ディラン・ミネット |
<STORY>
1983年、ニューメキシコ州の田舎町。学校でイジメを受け、家では離婚協議中の精神が不安定な母と二人暮らしのオーウェンは孤独だった。ある日、オーウェンの隣の部屋に、アビーという女の子と父親が引っ越してくる。アビーは雪の中を裸足で歩き、変なにおいのする風変わりな女の子だったが、何度か会ううちにふたりは打ち解け、部屋の壁越しにモールス信号でやり取りするようになる。その頃、彼らの暮らす街では、猟奇殺人事件が起こっていた。
<感想> 評価 ★3
スウェーデン映画「ぼくのエリ、200歳の少女」のリメイク版。
ヴァンパイア作品とは一線を引いた作品の「ぼくのエリ」。北欧の閉ざされた冬の風景とStoryがマッチしていて少しゾワッとする怖さがありつつ、切なさもあってここ最近見た作品の中でかなり印象に残っている作品でしたが、「モールス」はその作品のハリウッド版になります。
オーウェンが住む場所がアメリカの田舎町に変わってはいるけれど、冬・雪・閉ざされた雰囲気と言う基本ベースは同じ。Storyもベースは同じでした。あとはどちらが好きかと言う好みの問題かな?と思います。ラストシーンは「モールス」の方がわかりやすく表現しているように思いました。でも私は「ぼくのエリ」に軍配をあげます。
以後、ネタバレあり
こちらの原題は「Let me in」(中に入れて)と訳せるでしょう。「ぼくのエリ」でもこのシーンはありましたが、ヴァンパイアは(受け入れてもらう)と言うことが大切な意味を持つようで、オーウェンがアビーを受け入れるか迷いながらアビーを家に入れるとき、受け入れられずに部屋に入ったアビーから血が流れ出すシーンがありました。
そのあたりの表現は「モールス」の方がわかりやすいかな?
アビーと父親と思われる男との関係の描き方、あきらかにフツウの少女とは思えない不気味さの度合いで行くと「ぼくのエリ」の方が好きです。
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