2010年 / 米 監督:アレン・コールター CAST: ロバート・パティンソン、エミリー・デ・レイヴァン クリス・クーパー、レナ・オリン、ピアース・ブロスナン |
<STORY>
ニューヨークの安アパートに暮らすタイラーの心は苦悩と怒りで満ちていた。6年前、兄の死が全てを変えた。弁護士の父との溝は埋まらない。母が再婚し、父の愛を見失った11歳の妹を救ってやることもできない。孤独と虚無の日々・・・タイラーは人生の迷子だった。しかし、ある日出会ったアリーの揺るぎなさが彼を開いていく。初めて感じる本気の愛、生きる悦び。やがて、彼女自身が同じ傷を抱えていると知ったとき、バラバラだった家族の再生がゆるやかに訪れる・・・。
<感想> 評価 ★3
キャッチフレーズが、「傷つき閉ざされた心が 愛で解けてゆく 生きる悦びを取り戻した 忘れられない夏」です。恋愛映画のようですが、ヒューマンドラマです。
21歳のタイラーは、自暴自棄で怠惰な毎日を送っています。父親とは元々わかり合ず、父の会社で働いていた兄が何も語らずに自殺したことをきっかけに、父親を非難。深すぎる溝が出来てしまったワケです。タイラーからすれば父親は仕事ばかりで家族を愛してこなかったと思い込んでいます。そして兄の死も、妹:キャロラインが人間関係をうまく結べないのも、ナゼか父親のせいだと思っているのです。そのくせタイラーは、きちんと生きてはいません。そんなタイラーがひょんなことからアリーと知り合います。下心があってアリーと出会いますが、アリーの自立した姿、アリーの過去の痛みも知り、アリーと愛し合うようになります。アリーを愛することでタイラーは心の成長をしていきます。そして父親も、苦しんでいるのだとわかり、新しい関係、自分を作るために動きだしたとき・・・日付は2001年9月11日になります。
2塔そびえ立つ貿易センタービルが映し出され・・・・・そこで起こることとはもう言葉にしなくてもわかると思います。やっと再生しようと動き出したところだったのに、アリーもタイラーの家族もタイラーを失うことに。それまでが、淡々と描かれていただけに、ショッキングなエンディングに思わず「あぁ・・」と思ってしまいました。
だけど、私、このエンディングはちょっとズルいなって思うんです。
あの悲劇を題材にされると、世の中何が起こるのかわからないんだから、きちんと誠実に生きようとか、後悔ないように生きようと思ってしまいますもんね。
評価されない名作とか、一度は見て欲しい作品と言われていたので見たワケですが、私の中ではありがちなテーマだと思ってしまいました。
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