ホームレス中学生 田村裕 著

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20090507_690624<あらすじ>
漫才コンビ:麒麟の田村裕は中学三年の夏、突然住む家を無くし、
近所の公園に一人住むようになる。
巻き貝の形の滑り台をベッドにして公園生活をし、
草やダンボールで飢えを凌ぎ、ハトのエサを分けてもらって食べる・・・
「死」と隣り合わせだった1ヶ月間。それを救ってくれた友だちと友だちの両親。
そして、いつも遠くで見守ってくれていた母へ想いが詰まった
笑えて泣ける貧乏自叙伝。
<感想>
関西系のTV番組では以前から面白話として田村くんのホームレス生活の話は聞いていたが、本作は彼が経験したそのホームレスの話から始まる自叙伝である。
私がこの本を読んだきっかけは、中3の息子が「立ち読みしたら面白そうだったから」と買ってきたから。
(だったら読んでみるか)と軽い気持ちで読み始めたが2時間弱で一気に読破。
本書は、中3の息子にとってはどんなHow to本より読みやすく、
どんな自己啓発本よりも前向きになれる本だろうと思う。
関西で売れっ子の麒麟の田村が越えてきたホームレス生活。
高校進学についてのくだり、「生きることの意味を失した時」の思い、
そんな田村くんを支えてくれた兄姉、友だち、友だちの親達、先生達。
人との出会いが人を育ててきたのだと感じさせてくれる。
また、最愛の母親を亡くした想いと、今亡き母に伝えたい想いがストレートに書かれている。
芸人が本を出すブームに乗ったなどと酷評もされているが、
素直な気持ちを素直な文章で書かれているため、心にストレートに響く良い本だと思う。

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