書籍評 桐野夏生

OUT 上下巻 桐野夏生 著

投稿日:2010-03-04 更新日:

<あらすじ>
ごく普通の主婦であった彼女たちが、なぜ仲間の夫の死体をバラバラにしたのか!?深夜の弁当工場で働く主婦たちは、それぞれの胸の内に得体の知れない不安と失望を抱えていた。「こんな暮らしから抜け出したい」そう心中で叫ぶ彼女たちの生活を外へ導いたのは、思いもよらぬ事件だった。なぜ彼女たちは、パート仲間が殺した夫の死体をバラバラにして捨てたのか?犯罪小説の到達点!

<感想>
"OUT" 私には衝撃的な小説だった。
主人公が抱える心の闇。仕事をすることで自分の価値観を得ていたのに、仕事からはリストラされ、そのときには既に夫との関係は破綻し、息子も自分には理解できない状況にまでなっていた。 ((こんな生活から抜け出したい。けれど抜け出す術がない))そんな彼女たちが見る見るうちに堕ちていく地獄。簡単には起こりえないようでいて、堕ちる事などは本当は簡単だと言う怖さを秘めた小説だと思う。私はこの危うさがたまらなく好きだ。常識・当たり前・普通・・・・そんなものから"何がきっかけ"で堕ちるのか?私はそこの惹かれるものを感じる。

-書籍評, 桐野夏生

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