書籍評 白石一文

不自由な心 白石一文 著

投稿日:2009-07-05 更新日:

<あらすじ>
5編の中編からなる作品集。
・天気雨 ・卵の夢 ・夢の空 ・水の年輪 ・不自由な心 の以上5編
人は何のために人を愛し、何のために生きていくのか―。
大手企業の総務部に勤務する江川一郎は、妹からある日、
夫は同僚の女性と不倫を続け、滅多に家に帰らなくなったことを告げられる。その夫とは江川が紹介した同じ会社の後輩社員だった。怒りに捉えられた江川だったが、彼自身もかつては結婚後に複数の女性と関係を持ち、そのひとつが原因で妻は今も大きな障害を背負い続けていた・・。(「不自由な心」)
人は何のために人を愛するのか?その愛とは?幸福とは?死とは何なのか?
透徹した視線で人間存在の根元を凝視め、緊密な文体を駆使してリアルかつ独自の物語の
世界を構築した、話題の著書のデビュー第二作、会心の作品集。

<感想>
あとがきに白石氏自身が書いているが、
表題作の「不自由な心」1つでは読者がわかりづらいと考え、別の4編も併せて順番の読み進めてくれると最後の表題作がより咀嚼しやすいと語っているが、読み終えた私もそう感じた。5編とも結婚しているサラリーマンが主人公で、いろんな思いで妻以外の女性を愛しているもしくは関係を持っていると言う設定で描かれている。「僕のなかの壊れていない部分」でも思ったが、白石氏の作品は読んでいて楽しくなる事はない。文章まわしもむずかいしし、難解だなと思いながら読みたくなってしまう魔法がかかってるような気さえする。
強く感銘を受けたワケではないけれど、「卵の夢」の父親・武吉にはジ~ンと来た。

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