ありふれた愛 天童荒太 著

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<あらすじ>
1歳半になる娘をかわいがる武史だが、
妻の一言に心が乱れる(「とりあえず、愛」)
コンビニで突然倒れ病院へ運ばれた男と
それを目撃した青年(「喪われゆく君に」) など、
人間の揺れ動く心情を映す4編。

<感想>
日常的や身の回りで繰り広げられていてもおかしくはないような話し。
冒頭の「とりあえず愛」は、音羽で起きた主婦の幼児殺しを思いおこさせるような内容。
また、仕事で体の感覚を無くした中年男、エリート教育に心を病んだ女性のよりどころなど
毎日の中でいつバランスを崩してしまうのかわからない不安定な感覚を書いた短編集だと思った。
天童荒太氏の小説は内容が重いだけに、軽い気持ちで簡単に読まないところがあるが、
その中でも「ありふれた愛」は軽い方だと思うので
重い事で敬遠しているのだとしたらこの本を入門書かなと思う。

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