水曜の朝、午前三時  蓮見圭一 著

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<内容>
45歳の若さで逝った女性翻訳家が娘の為に遺した4巻のテープ。
1970年・万博の夏、砕け散った恋と許されぬ過去が甦る。
追憶の光と影、切なさと歓びに涙がとまらない感動の恋愛告白小説。

<感想>
設定が、癌で余命幾ばくもないとわかった四条直美という女性が
娘に宛てて残した4巻のテープの文章化となっている為か語尾が「です。ます」だったり「思う。だろう」だったりとバラバラなために私は読みにくかった。
この手の統一感のない文章は私の好みではないのでマイナス。
しかし、時代設定は1970年代。
日本がまさに高度成長期であった時代の「大阪万博」が主な回想シーンとしてくるあたりは興味が持てた。
私が生まれた年代であるし、大阪在住で万博公園は今でも遊びに行く場所。
知っている場所が舞台と言うのはおもしろい。
20代の直美が好きで好きで仕方なく恋焦がれた相手の秘密。直美の挫折。
今の時代では多少の時代錯誤があるけれど、
’70年代では仕方なかったのだろうなと思いながら読み終えた。
読み終えた時は(イマイチ)だったが、時間が経つにつれ読んで損はしなかったと思っている

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