吉田修一 書籍評

ランドマーク  吉田修一 著

投稿日:2009-09-27 更新日:

<あらすじ>
最高傑作長篇小説・村上龍氏絶賛!「倒壊の陰にある希望、裏切りと同意語の救済。閉塞と共存する解放、虚構に身を隠す現実。」関東平野のど真ん中、開発途上の埼玉県大宮の地にそびえ立つ地上35階建ての巨大スパイラルビル。設計士・犬飼と鉄筋工・隼人の運命が交差するその建設現場で、積み重ねられた不安定なねじれがやがて臨界点を超えるとき。鮮烈なイメージと比類ない構想、圧倒的な筆力で<現代>のクライシスを描く芥川賞・山本賞作家の傑作長篇小説!

<感想>
読みやすいのでスラスラ読み進んでしまうが内容は難解。主人公はふたり。ひとりは犬飼。スパイラルビルの設計士32歳。東京都内の瀟洒なマンションの住み、妻がいるが職場の社員と不倫もしてる。もうひとりはスパイラルビル建設に携わる東北弁が飛び交う鉄筋工のメンツの中のひとりで九州から上京した隼人。隼人はナゼか貞操帯に興味を持ち、常につけている。また、その貞操帯のカギを建築中のビルの各階に埋めていく。このふたり、どこかで交わるのか・・と期待させるのだが結局投げ出されたまま話が進む。主人公の気持ちを推し量ろうとする前に交互に場面が切り替わるので読んでる私は置いてけぼりを食ったような気持ちになる。ラストも思っているの違う場所に着地させられてしまった。重い内容なのに力めない読み心地だ。おもしろかったとも言えないし、お薦めする程でもないのだが、私にはおもしろかった。

-吉田修一, 書籍評

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