映画評 邦画

るろうに剣心

投稿日:2013-05-09 更新日:

20130509_2684622012年 / 日本

監督:大友啓史

CAST :
佐藤健、武井咲、吉川晃司、蒼井優、青木崇高、
綾野剛、須藤元気、田中偉登、奥田瑛二、江口洋介、香川照之
<STORY>
明治11年。東京では、人斬り抜刀斎を名乗る男が誰かれ構わず斬りつける事件が発生していた。亡父から継承した神谷道場を切り盛りする神谷薫が無謀にも男に立ち向かおうとしているところを、通りすがりの男が助ける。その人こそ、幕末には反幕府軍の暗殺者として活躍した”人斬り抜刀斎”本人だった。今は緋村剣心と名乗り、斬れない刀=逆刃刀を携え流浪の旅をしながら、どんな悪人でも決して命を奪わない不殺の誓いに従いながら人助けをしている。偽者の人斬り抜刀斎の正体は、実業家の武田観柳に用心棒として雇われた鵜堂刃衛だった。世界支配を目論む観柳は女医の高荷恵に阿片を作らせ、それを元手に得た莫大な金で武器を買い漁っていた。元・新選組で今は警官を務める斎藤一が観柳の目論みに気付くものの、観柳が握る絶大な権力を前になかなか手出しができない。観柳は手始めに神谷道場一帯を手に入れるべく、市井の人々を殺そうとする。神谷道場に身を寄せる剣心は苦しむ人々を見て、打倒観柳を決意。250人もの護衛をつける観柳に、剣心は喧嘩屋の相楽左之助とともに立ち向かっていく……。

<感想> 評価 ★4
邦画が苦手と言い続けてます。本作も家族が見たいと希望しなければレンタルしなかったでしょう。だいたい、コミックの映画化ってヤツが好きじゃないんです。そんなマイナス要素だらけのこの映画を鑑賞するに至った理由。それは、佐藤健が剣心を演じているから。
2013年1月~3月に放映されたTBSドラマ「とんび」が想像以上に良く、俳優の佐藤健をキチンと観たのが「とんび」で、これまた想像以上にカレの演技が良かった記憶。
そんなワケで、せっかくレンタルしたんだし、チラッと観ておもしろくなかったら返却しようと思い軽く見始めたのに、冒頭からのスピード感と、佐藤健の謎めいた剣心に引き込まれ、最後まで観た上に、(ん~、この勢いで★4にしよう!)と思ったワケです。
過去観た邦画よりもスピード感があり、本作なら海外でも評価を受けることができるんじゃないかと思います。
とにかく殺陣のシーンがカッコイイです。昔からの時代劇の殺陣も踏まえつつ、新しい要素も取り入れた殺陣が想像した以上におもしろかったです。
きっとCGも使っているのだろうけれど、それが殺陣と繋げても違和感がなく、剣心の魅力をより引き立てていたと思います。

Storyは、週刊少年ジャンプで連載された和月伸宏氏のコミック「るろうに剣心」がベースで、劇場版として脚本されていて、コミックもアニメも知らない私でも楽しめました。きっとコミックでは、それぞれのキャラクターを詳細に描き、Storyに厚みを感じさせるようにしてあるのでしょうけれど、映画では数人に絞っての脚本になっていました。
コミックを知らない私としては、ぶっちゃけ剣心がナゼ、人斬り抜刀斎と呼ばれる存在から、どんな悪人でも決して命を奪わない不殺の誓いを立てるに至ったかがわかれば十分ですもんね。もっと知りたきゃコミックを読めと言うことで良いでしょう。
この映画をおもしろいと思えたのは、キャスティングが良かったと思います。
何よりも佐藤健。優男タイプで強そうに見えないカレが、殺陣のシーンになると素早く、トリッキーな動きで躍動する落差。口調もそうで、ふわりとしたゆるい口調の「~でござるよ」を聞いた時は(原作がコミックだもんな)と思い、「とんび」の時もあの話口調に慣れなかったんだよなーって思って観ていると、物語が進むうちに、暗く沈んだ声音で話す時や、どこから声が出てんだ?と思うような太い声音で話すシーンがあったり、声音で感情の緩急を表現しているようで、そこが剣心の魅力を増しているように思いました。
悪役の香川照之も”THE 香川照之”の世界観!今の日本の俳優の中で、魅力のある悪役を演じれる俳優はカレだけでしょう。
吉川晃司の偽抜刀斎もなかなか良かったです。もう少し不気味だったらもっと良かったかなとは思うけれど。あ、須藤元気はいらなかったんじゃない?(笑)
そんなワケで今後の佐藤健の俳優としての成長を楽しみにしつつ、剣心の口グセで「おなかが空いたでござる」と言ってしまいそうなほど楽しんだ私なのでした~。

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