アクション(ギャング・バイオレンス・戦争) 映画評

SYMPATHY FOR MR.VENGEANCE *復讐者に憐れみを*

投稿日:2006-09-01 更新日:

20090509_6912562002年 / 韓国

監督 :パク・チャヌク

CAST:
ソン・ガンホ、シン・ハギュン、
ペ・ドウナ、イム・ジウン、
イ・デヨン

<STORY>
リュ(シン・ハギュン)は聴覚障害者で話すこともできない。たったひとりの身内である姉(イム・ジウン)は腎臓病で、治るには移植しかない。しかし、自分の腎臓は移植不適合、その上仕事も解雇されてしまう。思い余った彼は臓器密売組織に自分の腎臓を売って姉の手術費を得ようとするが、詐欺にあい、退職金全部と自分の腎臓まで盗まれてしまう。そんな時、病院から適合者が見つかったとの連絡が。八方塞りになったリュは、昔学生運動をしていた恋人ヨンミ(ペ・ドゥナ)の「資本家の金を少しとって、緊急の用に使うのは罪じゃない」という言葉にそそのかされ、工場の社長ドンジン(ソン・ガンホ)の幼い娘ユソン(ハン・ボベ)を誘拐する。

<感想> 評価 ★2.5
パク・チャヌク監督の復讐三部作の第一作。(二作目:「オールド・ボーイ」三作目:「親切なクムジャさん」)
韓国映画としては残虐で非情な殺人シーンの連続と言うことでセンセーショナルに扱われた映画だそうだが、多少目を覆うシーンはあるものの耐えられないほどではない。
Storyは、ダブルの復讐が軸で進む。テンポはとてもスロー。聴覚障害者が主人公の為かセリフが少ない。よって目や顔の表情、風景、部屋の空気などから感情や時間の流れを感じ取るような作りになっている。監督の意図はわかるが、その間合いがダルいし間延びした感じがツラい。1つのシーンの長回しが多用されているあたり、日本映画と似てる気がした。北野映画の雰囲気も漂う。
本作は、ただの殺人鬼の話ではない。復讐の鬼となるふたりの男は本当の悪党ではない。自分の愛する人を奪われた男が本能に駆られて重ねてしまう連続復讐殺人である。邦題・英題通り「復讐者への共感」がベース。ラストでドンジンがリュを殺害する時に話しかける「おまえは優しい男だろ。オレも優しいんだ。だからわかるだろ?オレの気持ちが」と語るシーンにこの映画の伝えたかった1つが表されているように思った。残酷な描写が多数あり、受けつけない人もいるかもしれないが、復讐のすさまじさを表現するには判り易い方法だったのかも知れない。  

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