アクション(ギャング・バイオレンス・戦争) 映画評

ONLY GOD FORGIVES  *オンリー・ゴッド*

投稿日:2015-02-26 更新日:

20150226_10977112013年 / 仏・デンマーク

監督:ニコラス・ウィンディング・レフン

CAST:
ライアン・ゴズリング、クリスティン・スコット・トーマス
ヴィタヤ・パンスリンガム、ラータ・ポーガム
<STORY>
タイ・バンコクでボクシングジムを経営するビリーとジュリアン兄弟は裏で麻薬密売で生計を立てていた。
ある日、兄のビリーが殺害される。ジュリアンは、兄を殺した男を追い詰め報復しようとするが、兄がその男の売春をしていた娘を強姦し殺害した事実を知り、その父親を生かしてしまう。しかしジュリアンより先に、彼を裁いた者がいた――“復讐の天使”と呼ばれる元刑事チャンだ。
一方ジュリアンの母であり、組織のトップである母クリスタルは息子の悲報を聞きバンコクに駆けつけ、兄の仇を討たなかったジュリアンをなじった。絶対的な支配力を持つ母に逆らえないジュリアンは、再び仇討ちを試みるが、やがて彼はチャンと対峙することになる。

<感想> 評価 ★3
レフン監督×ライアン・ゴズリングなら「ドライヴ」だ。「ドライヴ」で描かれた「静」の中に突如として現れる激しい衝動とありえないほどの凶暴さ。それを演じきったゴズリングに完全に魅了された作品だった。
そのふたりが再びタッグを組んだこの作品は、カンヌ映画祭でスタンディングオベーションとブーイングの両方を受けるほどの話題作(問題作?)と言う予備知識で鑑賞したが、まったくそのとおりの感想だ。
邦題「オンリー・ゴッド」ではこの映画の言いたいことを伝えていない。原題「Only God Forgives」=「神だけが許す」でないと伝わらないと思うのだ。
ジュリアンの兄:ビリーと母親のクリスティンは闇組織の中で生きているせいなのか境界線を越えている。やられたのなら同じだけ、イヤそれ以上の報復を下して当然だと。そして元警官のチャンは、「正義」を謳って制裁をする。一見当然のようだが、チャンの行動もとっくに境界線を越えている。もがき苦しむのはジュリアンだけ。カレが唯一、境界線で彷徨うものだ。
観ている時は、主役?のジュリアンの感情も、彼らの関係性も理解できず、ずっと推測しながら見る必要があったし、映画なのにほとんど言葉のない静かな展開に(ん~・・・・)と言う感想だったが、見終わった今は、まさしく「Only GodForgives」だと思う。
ハッキリ説明はされないが、母親と息子の歪な関係が何となくわかるし、チャンが何故この道に進むのかもハッキリ説明はされないけれど、何となくわかるような作りになっていたと思う。タイ語で歌い上げるチャンのシーンは私にはシュールだった。

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