es *エス*

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2001年/独

監督 :オリバー・ヒルシェヴィゲル

CAST:
モーリッツ・プライプトライ、クリスティアン・ベッケル、
オリバー・ストコフスキー、ユストゥフ・フォン・ドーナニー

<STORY>
タクシー運転手のタレクは元敏腕記者。
ある日、「被験者求む。模範刑務所で2週間の心理実験。報酬は4000マルク」
と言う新聞広告を見つける。
タレクは実験をレポートし記者として復活しようと考え、さっそく申し込むことに。
タレク含む20人の面接に合格した被験者が集められさっそく実験が開始された。
実験用の刑務所内で被験者たちを看守と囚人に分けられることになり、タレクは囚人となる。
始めは皆、お金だけもらい、さっさと終らせようと遊び半分で参加していた実験だったが、
1日経つか経たないかの間に、被験者たちの態度に変化が現れ、実験はとんでもない方向へ・・
1971年にスタンフォード大学心理学部で行われたこの実験は、
2週間の予定だったのが7日間で打ち切られ、以後この実験は実施禁止とされた。
本作はその実験の結果を忠実に再現している。

<感想> 評価 ★3
(あぁ~ドイツ映画だ)
と言う感想。
誰かが誰かを支配するってやはり見ていて良い気はしない。
この映画の場合、看守が囚人を支配するワケだが、<役割>を与えられるだけでさっきまで
仲間だったメンバーがしっかりと区別されていく。
“状況の力”にコントロールされるワケだ。
ドイツ人の手でドイツを舞台に作られた映画、それに<支配>が絡むと、どうしても”ナチズム”が頭をよぎる。
この映画も「ペルス看守」を通してナチズムを表現しているように感じたが
この映画から考えると、ナチスのやった行為は性格異常だったワケじゃなく、普通の人でもそのような状況に置かれると、残虐な事も平気でやってしまう可能性があるんだと言うことか?と思う。

カナダ映画の「CUBE」と心理描写映画と似てるか

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  1. […] <感想> 評価 ★2.5 シチュエーションスリラーっぽい設定「3人の男女の軍人が1台のエレベーターに閉じ込められる」から「CUBE」をイメージしていましたが、違います。むしろ「es エス」と似た設定。 今回の閉じ込められる3人は、皆、中東からの帰還兵。各々PTSD(心的外傷後ストレス障害)で現在治療中。 ホワイト大尉は、敵の捕虜になり、拷問を受けた挙げ句、尋問に白状してしまったことへのトラウマ。 オールズマン軍曹は、非武装地区に爆撃し、多数の民間人死者を出したことのトラウマ。 ディエゴ上等兵は、同じ部隊の仲間を見捨て、自分が助かったことへのトラウマ。 そうでなくても精神状態が不安定な3人が、一種の極限状態に置かれることによって、ひとはどう考え、行動するか・・・ そもそも映画宣伝で、映画の魅力を半減するようなPVが作られている。その情報を知らずに観るからこそ面白いのであって、知って観るなら大失敗B級映画だ。配給会社は、バカですか?  以下、ネタバレあり  結局、これは軍の極秘心理実験だったワケです。PTSDが兵士に多く起こり、それを少しでも押さえるクスリの開発のための実験だそう。それにしてもひどいことをするもんだ。 このたった一行を知って観るのか知らずに観るのかで、面白さが変わります。 ちなみに私は知らずに観たので、それなりには楽しめました。 […]