実話、史実、ドキュメント 映画評

CAPOTE *カポーティ*

投稿日:2008-02-02 更新日:

2006年/米

監督 :ベネット・ミラー

CAST:
フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー
クリフトン・コリンズ・Jr、クリス・クーパー

2005年アカデミー賞主演男優賞
2005年ゴールデングローブ賞共にフィリップ・シーモア・ホフマン

<STORY>
1959年11月15日、カンザス州ののどかな田舎町で一家4人惨殺事件が発生する。翌日、ニューヨークでこの事件を知った作家カポーティは、これを作品にしようと思い立ち、すぐさま現地へと取材に向かう。やがて逮捕された犯人との接触に成功したカポーティは、多くを語らぬ犯人に創作意欲を刺激されていく。

<感想> 評価 ★3
ノンフィクション・ノベルという新たなジャンルを切り拓いたトルーマン・カポーティの傑作『冷血』誕生の秘話を描いた伝記ドラマ。
俳優フィリップ・シーモア・ホフマンが米国の2大映画賞の主演男優賞を総なめしたことで注目。私がカポーティについて持っていた知識は ≪米国の作家。有名な著書に「ティファニーで朝食を」「冷血」がある≫これだけだった。故に内容は想像と違っていた。予備知識はたま必要と言うこと。
まずは、フィリップ・シーモア・ホフマンについて。バイプレイヤーとしてのホフマン作品を何作か見てきたがイメージが全く変わってしまう程の変化だった。記憶にある面影と声音はカポーティ役のホフマンとは全く違うもの。本物のカポーティを知らないので激似かどうかは不明だが実物に似せていたのだろう。
先に述べたように、カポーティについての知識がなくても映画を観るだけカポーティについて知ることができる。アメリカでは認知度抜群の作家であること。見かけ・振る舞いがキワモノ系。ゲイ。幼少期の生い立ちは恵まれていなかったが自分の力で人生を切り開いた人物なのだと言うことがわかる。映画の中で『ペリーと自分(カポーティ自身)の生い立ちは似てる。違うのは彼はそこから裏口のドアから出てしまったのだ。私は表のドアを開けた』と言うセリフがある。的を得てると思った。
映画のキャッチコピーに「彼の死を恐れるとともに、彼の死を望む」とあったが「冷血」を書き始めてからのカポーティのホンネはまさにこれだったようだ。大傑作「冷血」を発表以後、作品を1作も完成させられずアルコール中毒でこの世を去ったカポーティ。己の内面に潜む冷酷さに自分自身も傷つけたのだろか。

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