映画評 邦画

タイヨウのうた

投稿日:2006-02-08 更新日:

2006年/日本

監督 :小泉 徳宏

CAST:
YUI、塚本高史、麻木久仁子、岸谷五朗

<STORY>
海辺の街に暮らす16歳の少女、雨音薫。歌が大好きな彼女は太陽の光にあたれないXP(色素性乾皮症)という病気のため、昼間眠り、夜になると活動する不自由な毎日を送っていた。そんな彼女は、毎朝サーフボードを抱えて海へと向かう高校生、藤代孝治に恋をする

<感想> 評価 ★3.5
ピュアなラブストーリー、難病モノ。
本来、このタイプの映画は好きでないし、ミュージシャン主演の映画はプロモまがいに感じられて批判的だったが、映画好きの担当美容師さんに強くプッシュされ鑑賞。

予想に反してとても良かった。映画の中に流れる空気感がとても爽やかでピュア。16,7歳の子供でもなく大人でもない中途半端年代の感情をYUIと塚本くんが自然体に見せてくれる。
YUIはけして演技は上手くない。けれど、それが「普通の女の子=薫」を観ているようで薫の世界にすっーっと入れた。また、この作品の軸は「歌」だが、YUIが素晴らしい声音と表現力でグッと気持ちを引き寄せる。これほどまでにYUIがメッセージ性のあるミュージシャンだとは思わなかった。けしてミュージシャンのプロモではない。
孝治役の塚本高史が「一言でいえば、下品で馬鹿」と言われるようなどこの学校・近所にでもいそうな男の子を自然体に演じている。塚本くんの底抜けの明るさが「タイヨウ」のようだ。友達とじゃれ合っている塚本くんの笑顔で学生時代を思い出してきゅん♪としてしまった。
難病ものにありがちな湿っぽさ、泣かせる演出はなく、悲しさよりも、ポジティブに生きる素晴らしさをストレートに表現した作品になっている。
ラストも、薫が亡くなる前後の説明を極力避けて、悲しみを押し殺した塚本高史の表情や薫が残した歌声を力に生きている姿を映像だけで見せる演出が良かった。

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