THE NEW WORLD *ニュー・ワールド*

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2006年/米

監督 :テレンス・マリック

CAST:
コリン・ファレル、クオリアンカ・キルヒャー、
クリストファー・プラマー、クリスチャン・ベール

<STORY>
1607年、イギリスを出航した船が北アメリカ・ヴァージニアに流れ着いた。さっそく自分たちの住む砦を造り始めた彼らの目的は、“新大陸”を開拓し黄金を手に入れること。しかし、この地にはすでに、ネイティヴ・アメリカンの人々が暮らしており、その川上には、ポウハタンという強大な王が治めるコミュニティがあるのだ。一方で、船には反乱罪で繋がれていたジョン・スミス大尉がいた。彼の勇敢な行動力を高く買っていた船長は、彼を解放し、ネイティヴとの交渉役を託した。しかしスミスはネイティヴの戦士たちに囚われ、処刑されそうになってしまう。その彼の命を助けたのがポウハタンの娘ポカホンタスだった。最愛の娘の命乞いを聞きいれたポウハタンは、スミスが娘に海の向こうの世界について教えることを望む。やがて2人は恋に落ちるが、二人の夢のような時間は二つの民族の戦いのもとに狂い始める。

<感想> 評価 ★2.5
静かな、本当に静かな映画。ゆったりとした音楽が流れ、北アメリカの大自然が広がる。そこで自然と融合しながら生きるネティブアメリカン。静かで、ゆっくりと進む今時珍しい時間軸の作品。
なので、こ作品を「長い」「とろい」「退屈」と言ってしまえばそれだけの映画になってしまうだろう。
さて、私はコリン・ファレルが好き。この作品もファレルが主役と言うことで観たのだけれど、ぬぐい去れないこの気持ち。「何故、今更ポカホンタスなのか?」その理由は映画を見終わっても払拭されずしっくりこないまま。結局何が言いたかったのかが見えてこないからだ。言えることは、ポカホンタスと言う女性の一生をふたりの男性ジョン・スミスと、のちの夫:ジョン・ロルフの視点から描いた作品と言う事実だけ。
「彼が私にとっての神」と信じて止まないほど愛した男:ジョン・スミスとポカホンタスの恋愛シーンも濃厚さゼロでどれだけ言葉が通じ合わない者同士が愛し合ったかわからず。これならディズニー映画の「ポカホンタス」の方が感動したよ。
ただ、心から愛した人とは結ばれず、自分を愛してくれる人といることが幸せになることと言うのはいつの時代もそうらしい。長い年月を経て、憧れたイギリスでかつて愛したジョン・スミスと再会するシーンはドラマテックでない分切なかった。

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