MADAME BOVARY *ボヴァリー夫人*

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2014年 / 独、ベルギー、米

監督:ソフィー・バルテス

CAST:
ミア・ワシコウスカ、リス・エヴァンス、エズラ・ミラー
ローガン・マーシャル=グリーン、ポール・ジアマッティ

<STORY>

修道院で育ったエマは、幸せな結婚生活を夢みて田舎の医師チャールズ・ボヴァリーと結婚する。しかしチャールズの生活は、エマが描いていたような華やかなものではなく、何もすることのない田舎の生活、退屈な夫との楽しみのない毎日に元気を失っていく。ある日、夫チャールズの仕事仲間の薬剤師オメーの紹介で、美しい青年レオンと出会い、惹かれてはじめ、レオンからも誘いを受けるが、人妻である道徳心からレオンの誘いを断ったが、ほどなくしてレオンは引っ越してしまう。
また、孤独に戻ってしまったエマはより一層虚しさを感じ、商人ルウリーの商法に乗せられ、ツケで家具やドレスをどんどん買い気持ちを満たしはじめる。そんな時、夫チャールズの診察を受けるものを連れてやってきた資産家マルキと出会う。マルキはエマを気に入り、世慣れた態度と甘い言葉でエマを口説きはじめるが・・。

<感想> 評価 ★3

フランスの文豪:ギュスターヴ・フローベールの同名小説の映画化。
小説発表当時(1857年頃)「風紀紊乱」の罪に問われるなど問題作となった「不倫」描いた小説です。

小説を読んでいないので、小説でのエマの描き方はわかりませんが、この映画では、(エマだけが悪いワケじゃない)と思いました。
時代背景的に、女性ひとりが生きて行く術など持ち合わせておらず、結婚して子どもを産んで幸せになることが一般的な時代。
やることもなく、何もない田舎暮らしの中で、なんとかしようと得意な料理で夫を喜ばせようとしても喜び、エマを褒めるどころか「無駄な時間を使って。そんなのはメイドがするんだから」言い放ち、屋敷の庭を美しくしたいと庭に連れ出しても「寒いから家に入るよ」とエマに興味も示さない。
どんどん孤独を感じるエマを誘う若いイケメン:レオン。なんとか道徳心でカレの誘いを断ったエマ。しかし、より一層孤独を抱えてしまったそのスキを突くように、商人ルウリーがツケが効くと買物で心の空白を埋めさせとする。
その後出会ったマルキ侯爵は、遊び人テクニックでエマを虜にしてしまい、エマがすっかり夢中になるとサッと姿を消してエマを捨てる。
エマだけが悪いワケじゃないですよね、コレ。
淋しかったら、孤独を感じたら、買物や男の誘いにノッてしまうのは現代でも通じること。
最後にエマが選んだ道は、追い詰められた結果で、エマが悪女ではなかったからだと私は思います。

エマを演じたのは「アリス・イン・ワンダーランド」のミア・ワシコウスカ。
体当たりでエマを熱演でした。
エマの演じるボヴァリー夫人、良かったと思います。

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