ドラマ(シリアス、ハートフル) 映画評

LARS AND THE GIRL *ラースと、その彼女*

投稿日:2012-11-23 更新日:

20121128_28428062008年 / 米

監督:クレイグ・ギレスピー

CAST:
ライアン・ゴズリング、エミリー・モーティマー、
ポール・シュナイダー、パトリシア・クラークソン
ケリ・ガーナー
<STORY>
アメリカ中西部の小さな田舎町。ラースは、人々から“ミスター・サンシャイン”と呼ばれる心優しい青年。彼は兄のガスと義姉カリンの家の敷地ガレージでひとり暮らしをしていた。過去の体験からか、人とのかかわりを避けるようになったラースの日々の暮らしは、週一回の教会への参列と会社での同僚とのおしゃべりぐらい。そんなある日、ラースが“彼女を家に招待した”と兄夫婦のもとを訪れる。内気な弟に恋人ができた、と喜んだのも束の間、現れたのはインターネットで購入した等身大のリアルドール。しかし、ラースはその人形を“ビアンカ”と呼び、“彼女”の生い立ちや性格を楽しそうに説明する。弟が完全に正気を失ったと唖然とするガス。カリンはどうしたものかと、医師のダグマーに相談を持ちかけるが、医師は周りの人々がそれを受け止めてて受け入れてあげることが問題解決になるのではないかと助言する。ガスとカリンはラースのために、街の人々にビアンカを受け入れるよう理解を求め、戸惑いを見せながらも町の人々もビアンカの存在を認めていく。

<感想> 評価 ★4
リアルファンタジーと言う感じ。期待していた以上の映画だったので、今、とても心が満たされた気分です。ライアン・ゴズリングをそれほど好きじゃないなんて言いながら、最近カレの作品ばかり観てしまうのは、どの作品にも違うゴズリングが存在し、どの作品も高いクオリティーだから。本作のゴズリングも素晴らしかったです。
過去に観た「ドライヴ」とも「ラブ・アゲイン」とも「ブルー・バレンタイン」ともまったく違うゴズリング。カレの魅力は計り知れない。ラース役は、ゴズリングが演じたからこそ魅力が増し、作品全体に温かで柔らかで繊細な空気を作ることが出来たと思います。
孤独の中に暮らし、自らも孤独の中に生きようとするラース。心優しく気遣いのできるラースを「Mr.サンシャイン」と町の人は呼ぶほどカレは愛されているのだけれど、過去の何かがカレを”孤独の世界”に引き入れて離そうとしない現状。皆はラースを何とかしてあげたいと思い、何だかんだ世話を焼くのだけれど、その思いが理解できるのに応え方がわからなくてまたそれで距離感を作ってしまうと言う悪循環。そしてあるキッカケで自分の世界を作り上げてしまいます。それがリアルドール:ビアンカを恋人にしたこと。リアルドールの恋人を見て兄夫婦をはじめ町の教会の人々は「とうとうラースが精神を病んだ」と心配し、悩みますが、結論ビアンカを受け入れます。バカにしたり冷やかしたりするひとがいない町。温かな空気。それもこれもラースが今まで町の人々にしてきたことと同じなのだろうことがわかります。
映画の中で、ラースの心を覆っている不安の原因がいくつかわかります。それはどれも理解できること。映画を観ながらそれがわかっていく構成が好きです。
温かな人々、兄夫婦に囲まれてラースは自身で再生していきます。その過程が良かったです。とにかく温かな素晴らしい映画でした。
こんなにこの作品が好きになるとは思わなかった私です。
ゴズリング、これからもカレの作品を楽しみにしたいと思います。

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