歌舞伎 観劇記

シネマ歌舞伎 7月 「怪談 牡丹燈籠」

投稿日:2013-07-10 更新日:

原作:三遊亭円朝
脚本:大西信行
演出:戌井 市郎
CAST:片岡仁左衛門、坂東玉三郎、中村七之助、片岡愛之助、
    中村錦之助、坂東三津五郎、上村吉弥、中村壱太郎、中村吉之丞

※ 2007年10月歌舞伎座での上演映像  

20130710_369120<STORY>
1幕-。 浪人:萩原新三郎(愛之助)に恋い焦がれて死んだ旗本の娘:お露(七之助)は乳母のお米(吉之丞)と、毎夜新三郎のもとを訪ねてくる。二人が幽霊であることを知り、金無垢の如来とお札で身を守る新三郎。だが、お米が下男の伴蔵(仁左衛門)に、お札を剥がして欲しいと頼み来る。幽霊への恐怖で迷っている伴蔵に女房のお峰(玉三郎)が幽霊との取引を提案、伴蔵は約束をしてしまう。その結果、新三郎さんは幽霊に取り殺されてしまった。 一方、お露の父の妾であるお国は、源治郎と一緒になるために旗本を殺してくれと頼み、とうとう殺害してしまい逃げることに・・・。

<感想>
2回目の歌舞伎シネマ。先月観た「刺青奇偶」が、思っていたよりもおもしろく、深く、今更ながらに勘三郎さんの魅力に惹かれ、彼の舞台を観れなかったことを残念に思うようになって以来、今月の公開を楽しみにしていました。
私、歌舞伎にハマりはじめてるのかな?
今月は、多くの日本人が知っている「怪談 牡丹燈籠」。
カランコロンと下駄の音をさせて牡丹燈籠を持つ乳母とお露が夜ごと「愛しい新三郎さん・・」と言いながら新三郎の元を訪れる、しかし新三郎が抱くのは実は骸骨だった・・と言うのが有名なおはなし。
でも、この作品ではその部分はさわりでしかなく、3組の男女の欲が絡んでのお話で、幽霊よりも人間の業の方が恐ろしいって内容です。 だけど、「怪談」と言うクセに怖くなくて、むしろ大笑いすることばかり。
片岡仁左衛門さん、当時63歳だと思いますが、舞台でのカレは40代にしか見えません。見え隠れする手足は若々しく、スラッと背が高くて、女房のお峰に甘えるしぐさには色気が漂っているんです。ホントステキ。お声も良くて、女房役の玉三郎さんとのやりとりも絶妙。
玉三郎さんは、前回に、思っていたカレの像と違いすぎて少し戸惑いましたが、2度目なので今回は大丈夫(笑)アドリブ?と思えるしぐさ、セリフもあって、魅力的な役者さんなのがわかります。
「世界の玉三郎」と呼ばれるのは日本舞踊と容姿でしょうけど、貧乏暮らしの下男の女房役も素晴らしいです。
今回お初の板東三津五郎さん。カレも思ってたのと違いました。喜劇役をされるんですよ!てっきり、二枚目役しかされないんかと思ってました。 藤山寛美さんを思い出させるような喜劇役を演じられてます。動きもセリフもおもしろくて大笑いしてしまいました。
155分ととても長い作品ですけど(間に10分ほどの休憩あり)まったく飽きなかったです。
正直、歌舞伎観劇はお値段も高いし、映画で見るような良い角度、位置では見ることができないので、生の舞台の臨場感はないけれど、その意味ではシネマ歌舞伎はすばらしいと思います。
あまりにも歌舞伎がおもしろくて、とうとう母を誘ってしまいました。

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