歌舞伎 観劇記

五月花形歌舞伎2017 大阪松竹座 

投稿日:2017-05-13 更新日:

「シネマ歌舞伎」を観て以来、勘三郎さんが好きになりましたが、もうその時は勘三郎さんはこの世におられず、生の舞台を観ることは叶いませんでした
その後、「平成中村座」とWOWOWで放映されたNY公演「怪談 乳房の榎」を観て、勘九郎さんが好きになりました。
いつか、舞台の「乳房榎」を観たいと思っていたら、思うより早く実現するチャンス到来!
高かったけれど、迷わず正規値でチケットを買い、見に行って来ました

勘九郎さん、良かったわ~

「夜の部」
1,野崎村
2,怪談乳房榎
  18世中村勘三郎から習い覚えし。
  中村勘九郎三役早替わりにて相勤め申し候

1,「野崎村」
<登場人物>

純情な田舎娘 お光   中村七之助
丁稚久松        中村歌昇
質屋油屋の娘 お染   中村児太郎
百姓久作(お光の父)  板東彌十郎

<あらすじ>
野崎村の百姓久作の家では、娘のお光と養子の久松との祝言を控え、喜びを抑えきれないお光が婚礼の準備をいそいそとしていた。そこへ、久松が奉公する油屋の娘、お染がやってくる。実はお染と久松は恋仲だったのだ。道ならぬ恋に苦しむふたりは心中しようと誓いのを知り、お光は尼になる決意をするー。


お光を七之助さんが好演。
久松との結婚を心からよろこぶ女心の表現も、晴れてお染との恋仲を認められ、お光の元を去る時の女心も見事に演じきっていたと思う。
ラストシーンで、「おとっつぁん」と父親久作に泣きつきシーンはもらい泣きしてしまった。
父親久作を演じた彌十郎さんも、父親の気持ちが痛いほど伝わる素晴らしい久作だった。

 

2,怪談乳房榎(かいだんちぶさのえのき
<登場人物>
菱川重信(絵師)/三次(悪人)/正吉(下男) 中村勘九郎
お関 (重信の妻)             中村七之助
磯貝浪江                  市川猿之助

<あらすじ>
花見客で賑わう江戸向島の隅田堤。絵師:菱川重信の妻お関が赤ん坊の真与太郎を抱いて花見に来たが、泥酔した侍に絡まれる。それを助けたのは浪人:磯貝浪江だった。これが縁で浪江は重信の内弟子となるが、浪江はお関に惚れており、重信が天井画を描くために留守にした隙に、お関を脅し我が物にしてしまう。さらに、下男:正吉に大好きな酒を飲ませ、兄弟杯を交わしたあとに、嘘をでっち上げ重信の殺害を手伝わせる。その浪江も本名は佐々繁と言い、主家から二千両ものお金を持ち逃げして身を隠しているのだった。その共犯だった三次は、浪江にお金の無心をする。


 

勘九郎さんが、全く違う三役を演じ分け、瞬時に入れ替わったり、本水を使っての滝つぼのシーンなど、歌舞伎の見どころが満載でした。
「乳房榎」を観れば、歌舞伎はむずかしいとか、面白くないなんて感想はでないはず。
古語も理解できる範囲のものだし、わかりやすいStoryなので、オススメの作品です。

今回は、気合いを入れて花道横のS席で観劇しましたが、花道での早替わり(ムシロを巻いた正吉と傘で顔を隠した三次がすれ違いざまに入れ替わる)は、全くわかりませんでした。
消えた場所からは到底ムリだろうと思われる場所から、役柄を変えて登場したり、まさにジャパニーズ・イリュージョン!

早替わりに注目されがちですが、勘九郎さんはキャラが全く違う三役を、物の見事に演じ分けでいます。下男のちょっとアホ役の正吉の台詞回しや動きは、勘三郎さんにそっくりでドキッとするほど。

今回の五月花形歌舞伎は、昼の部の猿之助さんも良いようですし、もったいないけれど、16000円超えのチケットを2枚購入はさすがにできないので・・・諦めるしかないです。

いつの日か、「怪談乳房榎」のみの公演があれば観てみたいです。

 

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