2005年 / 米 監督 :ロン・ハワード CAST: ラッセル・クロウ、レニー・ゼルウィガー、 ポール・ジアマッティ |
<STORY>
実在のボクサー、ジム・ブラドックの半生を描いた伝記映画。
前途有望なボクサーだったジム。美しい妻メイと、天使のような3人の子供に恵まれ幸せな日々だったが右拳の骨折をきっかけに負け試合が続きボクサー協会からライセンスを剥奪されてしまう。時はアメリカ大恐慌時代。アメリカ経済は壊滅状態で失業者が続出。市民は生活に困窮していた。失業者の一人となったジムは、過酷な肉体労働でわずかな日銭を稼ぐが、そんな仕事にすらありつけない日々。電気を止められ子供を養うことすら危うい日々だった。
出口の見えない不況の中で、男たちはプライドを失い、自分自身を失っていったが、ジムは諦めなかった。人生の転機は、ボクサー時代のマネージャーだったジョーがもたらせた。新進ボクサーとの試合話だったが勝ち目などない、一夜限りのカムバック。だが、その報酬は今のブラドック家にとって大きな救いだった。ジムは再びリングに立つ。それが、アメリカ中を希望で包み込む軌跡を起こしていく。
<感想> 評価 ★4
ボクサー映画と言えば S・スタローンの「ロッキー」シリーズ。最近ではイーストウッドの 「ミリオンダラー・ベイビー」があるが本作品は実話であると言うことで他の作品とは違う。ボクシング映画ではあるが家族の物語、ひとりの男の生き様の物語である。
後半のブラドックのボクシングシーンはちゃんとハラハラドキドキさせてくれる。
大恐慌もの作品は観てきたが、仕事がなくて食べる物にも事欠き、セントラルパークが掘建て小屋で埋まっちゃうような時代があったとは今のNYからは想像もできない。
この映画で輝きを放っているのは俳優にポール・ジアマッティがいる。今までもバイプレーヤーとして存在感はあったがこの作品は彼の存在が映画を熱くさせていたと思う。
が、不満も1点。伝記である以上大きな脚色はされたくないと思う。しかし、実在のジム・ブラドックと演じるラッセル・クロウとの間に10歳以上の年齢差があることを知った。クロウが演じたために老いたボクサーの話になってしまっている。これはやはり残念なことだったと思う。
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