EL HOMBER DE ALLADO / THE MAN NEXT DOOR  *ル・コルビュジエの家*

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20140807_9067092009年 / アルゼンチン

監督:ガストン・ドゥプラット、マリアノ・コーン

CAST:
ラファエル・スプレゲルブルト、ダニエル・アラオス
エラヘニア・アロンソ、イネス・ブッダン

<STORY>
インダストリアル・デザイナーとして、一躍有名になったレオナルドは、ヨガ講師の妻アナと一人娘ロラと共に、20世紀を代表する建築家、ル・コルビュジエが設計したラテンアメリカ大陸唯一の自宅に引っ越してきた。いわゆる勝ち組のレオナルドにある朝、日常を狂わせるような音が鳴り響く。それは隣人ビクトルが、レオナルドの家を覗くかのように、ビクトルの家の壁に大きな穴を開けている音だった。何をしているのだとの問いかけにビクトルは、「太陽の光がちょっとほしいだけだ」とドスが効いた声で凄むように答えた。この日から「窓」を巡ってレオナルドとビクトルの静かな争いが始まった。

<感想> 評価 ★3
アルゼンチン映画にややハマり中。
ここのところ何作かアルゼンチン映画を観て、日本的なところが多いなと思っています。映像、カット割り、間の生かし方などアメリカ映画より日本映画に近いものを感じます。
本作はプロットに魅力を感じる作品でした。
アルゼンチンのラプラタに実際にある20世紀を代表する世界的に有名な建築家、ル・コルビュジエの建築した「クルチェット邸」(1955年/南アメリカ大陸唯一設計した住宅だそう)が舞台。ほぼこの家だけで話が展開されます。
とってもモダンなその家はベランダも広くて美しく、まさにデザイナーとして一躍有名になったレオナルドのステータスの証。
満足して生活していたある日、隣人ビクトルがレオナルドの家の中をガッツリ覗ける位置に窓を作り始めたことでレオナルドが精神的に追い詰められる、脅かされる展開です。
隣人:ビクトルは強面、ドスの効いた声の持ち主。その雰囲気だけで(怖い、粗雑なひと、迷惑ものか?)と本能が感じてしまう相手の上、”部屋に明かり取りの窓が欲しい”と言うのが理由なのだが、ナゼ今、レオナルド家に向けて作るのかがナゾ。
レオナルドが窓を作らないように譲歩してくれといろんな提案をするけれど、ビクトルは思うほどにゴネず、わかったと言うクセに全然それを実行せず、マイペース。
ビクトルの持つビミョーな雰囲気に翻弄されるところがおもしろかったです。
結局、ビクトルとは何者だったのか?これは映画を見終わった今もハッキリわからないけれど、見た目で判断しちゃイケナイって気もしてくる。
ラストシーンは印象深い終わり方でした。
私としては観て良かったなと思う1作でした

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